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ニューヨークの小児神経外科医が子供の性別変更に反対を表明

私たちは異常な医療的残虐行為の真っただ中にいるのだ

以下翻訳

NEWS ANALYSIS 2022年11月2日号

「ジェンダー肯定手術(gender-affirming surgery)」や
「ジェンダー肯定医療(gender-affirming medical )」の発展に伴い、
私たちは異常な医療的残虐行為の真っただ中にいることを実感しています。

 外科医で医学部の教授が、私たちは異常な医療残虐行為の真っ只中にいると述べ、「ジェンダーを肯定する」ホルモンや手術をロボトミーや優生学になぞらえた。 
 小児神経外科医でニューヨークのストーニー・ブルック大学ルネッサンス医科大学教授のマイケル・エグナー博士は、フェデラリスト誌のインタビューで、いわゆる「ジェンダー肯定治療」に関して、保護者に与えられたアドバイスを 『基本的に犯罪 』と呼んだ。

「私は、ここストーニー・ブルックの倫理コースで教えたことがあります。」と、エグナーは、フェデラリスト誌に語った。
「学生や若い医師たちに、医学史上のさまざまな倫理的残虐行為を教えているんです。」
 その例として、ロボトミー、優生学、タスキーギ実験(梅毒の進行を研究するために、治療法があったにもかかわらず、梅毒にかかった黒人男性を単に死なせてしまった研究)を挙げている。

「当時、これらの残虐行為はすべて医学界で広く受け入れられていたということを、私は指摘したいです。」とエグナーは続ける。
「優生学は長年にわたり、事実上すべての医学部で教えられてきました。タスキギーの研究は、毎年全国医学会議で発表されていましたが、30~40年間は何も語られませんでした。優生学は広く受け入れられており、政府のプログラムであったため、政府も当然これを受け入れていました。」

 ロボトミー手術は、その発明者であるアントニオ・エガス・モニーツ氏が1949年にノーベル賞を受賞するほど、広く称賛されたものでもある。

「そして、講座の終わりには、ごく当たり前の質問をするんです」とエグナー氏は言う。
「今日、私たちが行っている倫理的な残虐行為とは何でしょうか? すると、みんな息を飲むんです。」

 これは、私たちが今、自分たちは前者よりも優れていると考えているからだなのだが、しかし、その時代の医師たちも皆、自分たちの方が優れていると考えていたことを学生たちに指摘するのだと、彼は説明する。

「私は、ジェンダー肯定手術(gender-affirming surgery)や、ジェンダー肯定医療(gender-affirming medical care)の発展とともに、私たちが異常な医療残虐行為の真っ只中にいることを実感するようになりました」と、この小児神経外科医は言った。

「トランスジェンダーのイデオロギーは、マスコミや医療界で爆発的に広がり、私の小児脳神経外科の患者の中にも、トランスジェンダーの進展(process)に巻き込まれた人がいます」と、エグナーは説明する。
「親がパニックになって私のところに来て、何か助けて貰えはしまいかと、聞いてきたこともあります。私の患者は、トランスジェンダーのプロセスに巻き込まれているのです。」

「そしてニュースを見て、アメリカ医師会(the American Medical Association)がこんなものを支持していることを知りました。米国小児科学会(The American Academy of Pediatrics)がこれを承認したのです。米国心理学会(The American Psychological Association)もこんなことを支持しているんですよ。この1〜2年で、私たちは医療倫理と医療史の非常に暗い出来事の中にいるのだと感じるようになりました。」と彼は言った。

 エグナー氏は、医療界の他の人々にもこのことについて発言するよう促したいと考えており、彼に同意する人はたくさんいると断言する。また、一般の人々がこの件に反対を唱え始めたり、中でも保護者たちが「このような治療法に関して彼らが得ている医療上の助言は医療過誤」であることを悟るよう、望んでいる。彼の考えでは「基本的に犯罪」なのだ。

 また、「みんながやっていることでも過誤になることはある」とし、「『ジェンダー肯定』医療を、拒食症患者に胃ろう手術をすることや、健康だが精神を病んで身体麻痺になりたがる患者の脊髄を切断することに例えられる」とも彼は述べた。

「切断手術を依頼する人がいるんです。手足の切断を希望する人、失明したいので目を摘出してほしいという人、また、半身不随になりたいので脊髄を切ってほしいという人もいるんです。」と、彼は説明した。
「もし私が外科医としてそれに同意し、誰かの脊髄を切るのなら、私は刑務所に入るべきです。それは精神的に病んでいる人間に対するただの暴行ですよ。」

 エグナー氏は、性同一性障害(ジェンダー不合:gender dysphoria)に苦しむ人々は、精神科で最善の治療を受けるべきであると考えている。しかし、思春期ブロッカーには「とてつもなく非常に強力な薬で、多くの副作用がある」し、その長期的な影響についてはほとんど知られていない。

 さらに、異性化ホルモン(cross-sex hormones) が体に与える影響は深刻さを説明して、未成年に行われている過激な手術は不正行為(/医療過誤:malpractice)であると述べた。
 彼は、男の子になりたいと願う10代の少女に乳房切除術を行っている施設、未成年者に子宮摘出術を行っている施設、ジェンダー肯定医療の名の下に思春期の男の子の性器を切断する外科医について述べ、その行為を「非常に危険」かつ「正に不適切」だと指摘したのだ。

 小児科の性別移行に関するエビデンスの体系的な見直しがスウェーデン・フィンランド・イギリスで行われ、それぞれの国が未成年者、フィンランドの場合は若年成人の治療に関して、肯定的なケアモデルから、より慎重な心理療法的アプローチへと軸足を移すことになった。

「我々は、精神疾患を抱えた皆さんがその症状をただ満足させようと医者に望むことを成すのではありません。我々は患者さんを助けようとしているし、精神疾患を治療する基本的な目標は、患者さんが現実に向き合えるよう支援することなのです」とエグナー氏は言う。
「実際には、トランス男性は女性であり、トランス女性は男性です。そして、我々は、彼らがその現実に対処しようとするのを助けるべきなのです。」(終)


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