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日本神話_イザナギの黄泉国訪問

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イザナギとイザナミは国を産み、その後、神も産んでいきます。

その物語を国産み伝説と神産み伝説と呼ばれています。

国産み伝説を知りたい方はこちら


イザナミは神を産んだことをキッカケに、なんと死んでしまいます。

この記事では神産み伝説とその後の死者の国、黄泉国を紹介します。

音声で聴きたい方はこちら

神産み伝説

女神のイザナミは35柱を産んでいきます。

ちなみに、神様の数える単位は柱です。

鬼滅の刃っぽいですね。


35柱もいるので、様々な神々が産まれていきます。

最初は住居に関わる神、その次に海や山の神、船の神、食物、、、など


そして、最後に火の神カグツチが産まれます。


しかし、火の神カグツチを出産した際に、イザナミは大やけどを負います。

火の神だけ産むと、やけどするという設定ですね。

これは火は身近にあり便利な一方、危険な存在を表していると言われています。


イザナミは大やけどを負い苦しみます。

その苦しみの際に、出てきた糞尿や嘔吐物からも土の神、水の神が産まれていきます。

ちょっと特殊な産まれた方ですね…。


ちなみに、カグツチは秋葉神社で祀られています。

秋葉と聞けば、そう秋葉原を思い出しますね!

まさに秋葉原の由来とも言われています。


死者の国、黄泉国への訪問

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イザナミは大やけどがキッカケで死んでしまいます。

日本神話の設定では、死んでしまうと黄泉国という国に送られてしまうという設定です。

さらに、現世と黄泉国は行き来できました。


イザナギは愛するイザナミを追いかけて黄泉国へ向かいます。

しかし、イザナミは黄泉国の食べ物を食べてしまっていました。


黄泉国の食べ物を口にしてしまうと、現世に帰れないという設定があるのです。

これはギリシア神話のザクロの実を食べたコレー(ペルセポネ)の話と酷似していますね。


現世に帰れないイザナミは、イザナギの熱意に打たれて現世に帰る決心をします。

そう、黄泉国から帰る…黄泉がえり、甦りですね。


イザナミは甦りを行うために準備を行います。

その間、「絶対に姿を見ないで」と言い残します。


日本古来から「絶対見ないで」と言われると、見たくなりますし、見てしまいます。

イザナギも例外に漏れず見てしまいます。


そこにはイザナミは雷神がまとまり付き、身体中にウジ虫が湧き、腐乱している惨い姿でした。


その姿を見たイザナギは逃げていきます。

一方、恥ずべき姿を見られたイザナミはイザナギを追いかけていきます。


追いかけるイザナミは非常に怖いです。

イザナミは追手を放ちます。

それに対して、イザナギはモノを投げて時間を稼ぎ、なんとか逃げ切ります。


なんとか、黄泉比良坂(よもつひらさか)という黄泉の国と葦原中津国(あしはらのなかつくに)の境界に辿り着きます。

ちなみに、葦原中津国(あしはらのなかつくに)とは、現世のことです。


イザナギがその境界に大きな岩で塞ぎます。

こうして、生死の世界が完全に遮断されてしまいます。


イザナミはブチギレていて「地上の人を毎日1000人殺す!」と。

一方、イザナギは「じゃあ毎日1500人生む!」

こうして、大量の人が死に、そして大量の人が産まれていくという世界が始まったのです。


この黄泉比良坂(よもつひらさか)は島根県松江市にあります。

一応、実際に岩が並んでいる場所もあります。

ぜひ、一度行ってみてはいかがでしょうか?


ちなみに、日本書紀には火の神を生む話がなく、夫婦仲良く暮らすという話でした。

このような細かな違いも、古事記と日本書紀の面白さですね。

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