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文学_グリム童話『ラプンツェル』のあらすじ

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面白さ

ラプンツェルと聞くと、思い出すのはディズニー映画の『塔の上のラプンツェル』ですね。

その原作となったグリム童話の『ラプンツェル』について解説します。

ラプンツェルという名前の由来や王子との出会いなどが印象的でした。


原作は残酷で、とても子ども向けとは思えない作品です。

ディズニーもよくこの原作を読んで、映画にしようと考えましたね…。


登場人物

ラプンツェル…髪の毛の長い女性
魔女ゴテル…ラプンツェルを閉じ込めている育ての魔女
王子…ラプンツェルに恋をした男性


あらすじ

ラプンツェルの親の話から始まります。


とある夫婦がいたのですが、長い間子どもに恵まれませんでした。

神様が願いを聞いてくださり、おかみさんは妊娠しました。


この夫婦の家の近所には、美しい花や野菜があるキレイな庭がありました。

その周囲は高い塀で囲まれているのですが窓から見ることができます。


その高い塀や庭の持ち主が魔女ゴテルでした。

いくらキレイな庭と言えども、高い塀もあり、何より怖ろしい魔女ゴテルのものなので、誰も入る人はいませんでした。


ラプンツェルを盗む

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ある日、おかみさんは窓から庭を眺めていると、キレイで美味しそうな植物のラプンツェル(上の画像)が一面に咲いているのを見つけました。

おかみさんはラプンツェルを食べたくて仕方なくなり、とうとう気に病んでしまいます。

日に日にやせ細っていくおかみさんはラプンツェルを食べないと死んでまう…と夫に言います。


夫は魔女ゴテルの庭に侵入し、ラプンツェルを採っておかみさんに食べさせます。

しかし、おかみさんはもっと欲しい、毎日欲しいと言い、夫もまた取りに行きます。


魔女との取引

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とうとう魔女に見つかります。

夫「勘弁してください…!おかみさんがラプンツェルが食べたいって言ってほんまに死にそうに…。」

魔女ゴテル「ほな、まぁ好きなだけ持っていけよ。でも、子どもちょうだいね。私が育てるから。」


こうして、夫は野菜のラプンツェルと子どもの交換を約束してしまいます。

そして出産すると、その子にラプンツェルと名付けて魔女が持っていきました。


閉じ込められているラプンツェル

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魔女ゴテルは森の中の塔にラプンツェルを閉じ込めました。

その塔は、はしごも出口もなく、頂上に小さな窓のみ。


魔女ゴテルが入るにはラプンツェルが髪の毛を垂らし、その髪の毛を頼りによじ登っていきます。


ラプンツェルの強靭さ

少し脱線しますが、髪の毛は約10万本あります。

60kgの人がぶら下がっても、髪の毛1本あたり0.6gの重さの負担です。

毛根は150gの力に耐えることができるので、髪の毛が抜ける心配はありません。


ただし、60kgの負担は首などにかかり、さらに60kgの力で引き上げる必要があります。

ここからラプンツェルは筋骨隆々の容姿だったんでしょうか…。


また、髪の毛が40尺も下ろすという表記があります。

つまり、12mの長さとなり、重さは約13kg〜18kgほどとなるようです。

とにかく相当首の筋肉はすごかったでしょう。


王子との出会いと逃亡計画

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ある日、ラプンツェルは塔の中で歌っていると、偶然王子が近くを通りかかります。

その歌声に惚れた王子は、なんとかラプンツェルに会おうとします。

しかし、塔によじ登る術がないので困っていました。


王子は、魔女ゴテルが髪の毛を頼りによじ登っていくのを見ます。

それで王子もマネをして、ラプンツェルに髪の毛を垂らしてもらいよじ登りました。


王子はラプンツェルと出会い、告白し、一緒に出ようと言います。

ラプンツェルも答えますが出る方法がないので、はしごを作ろうと言います。


魔女はそのことについて全く気づきませんでしたが、ラプンツェルは口を滑らします。

「ゴテルのおばあさんの方が、あの人よりも重いねんけど…。」

魔女ゴテル「なんやて!あんた、私を騙したんやな!」

魔女ゴテルは、ラプンツェルの髪の毛を切り落とし、彼女を砂漠の真ん中に捨てました。


王子の絶望とラプンツェルとの再開

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王子は塔に行くと、いつもどおり髪の毛を垂らしてくれました。

髪の毛を頼りによじ登ると、そこには魔女ゴテルしかいません。


魔女ゴテル「ラプンツェルはお前のものではない。二度と彼女に会えないでしょう!」


王子はあまりの悲しさに塔の上から飛び降りて、打ちどころが悪く失明してしまいました。


そうして、数年間彷徨い歩きます…。


偶然ラプンツェルが捨てられた砂漠までやってきて、思い出の歌声を聞きます。

ラプンツェルはすでに男の子と女の子の双子を出産していました。


王子は声のする方へ歩き、ラプンツェルが見つけます。


そして、ラプンツェルは抱きついて涙し、

その涙が王子の目に入ると、よく見えるようになりました。


その後、王子はラプンツェルを連れて国へ帰り、仲睦まじく幸せに暮らしましたとさ。


一方、あの魔女はどうなったのでしょうか?

魔女の行方は誰も知らない…。

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