5/15(水)くもり。

5月11日、太陽が爆発した。

いや、太陽自体が爆発したのではなく、表面上で爆発が起こっただけである。日本各地でオーロラが観測されたのも、この太陽フレアと呼ばれる爆発が原因らしい。中には体調不良をうったえる方もいたようだが、自分はそれほど影響を受けなかった気がする。いやいや、調子が悪いのはいつものことで、それほど気にならなかっただけかもしれない。

1億4960万km。地球から太陽までの距離である。地球何周分だろう。計算するのもめんどくさいぐらい、果てしない。光の速さで約8分。広さを表すときに「東京ドーム何個分だよ」というたとえぐらい、よくわからない。とにかくとんでもなく遠い。そんな場所にある太陽の影響を受けて、体調不良を起こすなんて、とても不思議である。というか、日頃からそんなに遠い距離にある太陽の光を浴びているのだと思うと、偉大というか、壮大というか、ぼくらはなんてちっぽけな生き物なんだろうと恐れ多くなる。


家のエレベーターから、レモングラスのようなフレッシュな香りがした。清掃に多分入ってくれたのだと思う。ぼくらは、ついついそういう人の存在を忘れてしまう。たとえば、散歩をしている道路だったり、こうして使っているパソコンに供給されている電気だったり、そこに関わる人はたくさんいるのだ。コンビニの店員さんみたいなに、直接対面してやり取りをしなくても、ぼくらは数え切れないほどのサービスを享受している。税金や使用料金を使っているのだから当たり前と言えば当たり前。けれど、見えないところでも自分に関わってくれている人がいるのだということを忘れたくないなと思う。たとえ、人生で一度たりとも会わないとしても。

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