一番初めにハマったミュージシャン。
友だちと「一番初めにハマったミュージシャン誰ですか?」という話をしていた。
「えー、GOING STEADYかな」
兄が高校で、軽音楽部に入部して、練習していたのがGOING STEADYの「BABY BABY」だった。「街はイルミネーション 君はイリュージョン 天使のような微笑み」。兄の部屋から聞こえてくる歌詞やメロディを聞いていて、どういう意味だろう、よくわからないけど、いい曲だな。そう思ったことを今も覚えている。
それからこっそりと兄の部屋に忍び込み、自分のCDプレーヤーを持ち込んで、GOING STEADYの「さくらの唄」というアルバムをよく聞いていた。
「BABY BABY」以外にも、「銀河鉄道の夜」「愛しておくれ」「グレープフルーツムーン」「もしも君が泣くならば」「佳代」など、どれも心に響くような曲ばかりだった。言語化できないモヤモヤとした感情を、代弁してくれているような気がして、聞いているとスッキリとした。何度も聞いているうちに、歌詞もメロディも覚えて、ふいに口ずさむこともあった。
GOING STEADYが解散してからも、銀杏BOYSは聞き続けた。「ぽあだむ」のMVビデオを観たときのことは忘れない。長澤まさみさんの投げキッスは、「BABY BABY」の歌詞である「天使の微笑み」だと思った。「あいどんわなだい」の「純情可憐な君」だと思った。とにかく可愛くて、こんな人がこの世界に生きているのだと感動したのを覚えている。
最近、GOING STEADYも銀杏BOYSもあまり聞いていなかったのだが、友だちからの問いによって、もの凄く好きだったことを思い出した。いや、今ももの凄く好きだ。久しぶりに聞いてみるのもいいかもしれない。
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