古着屋で。

家の近くの古着屋で、在庫処分セールが開催されいていたので、行ってきた。全品3,000円以下。格安である。3枚購入したのだが、1枚のTシャツに小さな穴が空いてるのに気づいた。購入前に確認しなかった自分がいけないし、古着だからそういうものも味といえば味なのだが、やっぱり少し気になる。部屋着として使うか、シャツの下着として着るか。補修ができればいいんだけれど、自分はそこまでの技術がない。それにビンテージと呼ばれるほど古い物ではたぶんなく、値段も安かったので、修理屋さんに持っていく気もない。まぁ、着れる範囲で着ようと思う。

何度か足を運んだことのある古着屋だったのだが、いつも買わずにいた。それに店員さんとも一切話すことはなかった。けれど今日は、他にお客さんがいなかったので、店員さんと世間話をすることができた。「お近くですか?」という定番の話から、なぜそんな話になったのか覚えていないが、近くにあるお弁当屋さんの話まで。「ワンコインでお弁当が買えるお店なんて、いまどき珍しいですよね」「そうそう、外食するとランチでも1000円ぐらいしますからね」。終いには「あそこ、美味しいですし、安いですし、ぜひ行ってください」とお店の回し者みたいな言葉を投げかけたら、「え?関係者ですか??」なんて笑われた。

ぼくは服屋さんで店員さんに話しかけられるのが大の苦手である。「なにかお探しですか?」と聞かれると、お探しだったはずなのに「いや、ちょっと覗いてみただけです」なんて嘘をついてしまう。お探し物を正直に伝えてしまうと、その品が置いてあるコーナーに案内され、あれやこれやとおすすめされるからだ。そして、おすすめされると断ることが気まずくなってきて、ほしいわけでもないのに、買ってしまうなんてことがままあるからだ。

でも、今日の店員さんはなんか話しやすかったし、買わなければという変な圧力のようなものも感じなかった。また行こう。仲良くなれたらいいな。

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