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飽きが来たから、移住を考える。

関わりのある人が次々と移住をしている。関西から四国や中国へ、関東から中部へ、仕事の都合やパートナーの都合で。ぼくの彼女も転職をした関係で、大阪から東京へ引っ越すことが決まっている。いま引越し先を探しに東京へ2週間近く行っている。これだけ「移住」の話を聞いているからか、自分もどこかへ移動してもいいかもなとぼやっと考えていたりする。

これまでに引っ越しは10回以上してきた。30代前半の男性にとって、それが多いのか少ないのかは知らないが、自分では結構な頻度で移動しているように感じる。とはいえ、大学へ入学する時に山梨県から和歌山県に引っ越してからは、関西から出ていない。和歌山、大阪、兵庫の3府県を行ったり来たりしているだけだ。「関西という土地柄が好きだから」という曖昧な理由で、ずっと住み続けている。フリーランスになったのは旅をしながら働きたいからだったのに、むしろフリーランスになってからのほうが旅というか、遠いところへの移動を行っていない気がする。

ある方にインタビューをしたとき、「人間はあきる」というお話をしていただいた。あきるは、飽きるでもあり、空きるでもある。つまりは、多すぎるか少ないかということ。例えば、大阪にずっと住んでいれば、大阪に飽きてくる。大阪の人に囲まれ、大阪の食を食べ、大阪の空気の中で生活をしている。大阪が過剰な状態になってしまう。そうすると人は空きようとしてくるらしい。大阪とは全く別の土地で、全く別の人、食、空気などを求める。そうやってバランスを取っていくのが人間なのだと。

関わりのある人が次々と移住をしているということは、ぼくもそろそろこの土地に飽きているという証拠なのかもしれない。どこへ行けば良いバランスがとれるだろう。大阪は都会だから、田舎のほうがなんとなくいい気がしている。

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