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いざという時のために。

昨日の朝いつもより少し遅めの7時40分に家を出た長男。
僕もそれを見届けて7時50分頃に家を出発。

車で走る事約30分。電話が鳴った。長男の通う中学校からだ。
熱でも出したか?そんなことを考えながら電話に出た。
「はい福永です。おはようございます」
「おはようございます」
長男の学年主任の先生からだった。
「長男君、家を出られました?まだ学校に来てないんですけど」
一瞬血の気が引いた。
「は?えっと、、、」言葉に詰まる。
気をとりなおして「いつも通りでました。なんで?そんなはずないです」
まだ同様している。
「わかりました。ちょっとこちらで探してみます」
「はい、お願いします。僕も戻りましょうか?」
「いや、大丈夫でしょう。とにかくまた連絡しますので」
そう言って電話を切った。
次のコンビニに車を停めた。手が震える。どうした?何があった?皆目見当がつかん。僕も引き返すべきか?いや、それよりも警察に電話しようか?

色んなことが頭をよぎる。
家から学校までの間に大きな信号のある交差点があり、そこに毎朝駐在さんが立ってくれている。
駐在に聞けば、長男が通ったかどうかわかるかも?ついでに探してもらえるよう頼もうか?いや、だけど学校からの連絡を待つべきか。
すでに電話を切って5分が過ぎた。まだ電話は鳴らない。

8分が過ぎた。もう限界だ。せめて駐在に電話しようか。これで何かあったら絶対に後悔する。なんかあった時にあの時すぐに電話していればとなるのが嫌だ。

後、2分待とう。それで電話が鳴らんかったら駐在に電話だ。
9分が過ぎた。あと1分。もう待てない。電話しよう。電話アプリから連絡先を開いて駐在をみつける。そのボタンを押そうとした瞬間に電話が鳴った。

「見つかりました。途中で目にゴミが入って自転車を押して歩いてました」
全身の力が抜けた。先生に礼を言って電話を切った。
しばらく、まだ体が動かなかった。たまたま何も無かったから良かったものの、なんかあったら自分はどうしていただろうか。

普段からそういう時の覚悟はできているつもりだが、いざその場面になると判断力が鈍るようだ。まだまだ僕も鍛え方が足りない。

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