【気付いてねぇの？】夜間断乳による走馬灯と初恋の話

30歳子持ち主婦になって、日々「あの時の私ぃいいいい〜！！！」と過去の私を抱きしめてあげたい衝動に駆られる事が増えた。母になって愛がだだ漏れなんだと思う。はたまた三十路の角を曲がったら過去の自分がよく見えるのかもしれない。

もしこれを読んでいるあなたが何かコンプレックスや過去の叱責に悩んでいる事があるなら、私がエアハグしますからちょっとこちらへおいでなさいね。

よしよし、頑張っちゃったねえ。
でも大丈夫だよろしく。大丈夫だって。

ねえねえ気付いて？
これからのあなたに
みんなが期待してるよ。それは忘れちゃダメだからねー？

と真剣に伝えて差し上げますわよ。

こんな鬱陶しめな愛を自分にもシャワーのように浴びせられるようになったのは私史上において異常な進化。これまで自己愛持て余し、自己嫌悪に変化させた挙句、アイデンティティを殴りすぎて凹んで捻くれて歪んだ性格がふにゃふにゃに解けるように思います。愛ってすごい。カップラーメンの麺を解くのは温かいお湯だ。(？)

さて。本題ですが。
走馬灯をみたんですよ。

それは一歳半の我が子が初めて朝まで寝た日のことでした。これまで2〜3時間おきに起きていたのに21時から6時までがっつり9時間睡眠。すごい。ベタに呼吸なんか確認しちゃったりして。落ち着かないったらない。

お陰で泣き声で起こされる事なくほぼ２年ぶりにまとめて寝た訳ですが、まあー寝が浅くてものすごく長い夢を見ました。まさに走馬灯のよう。

夢の話するだけでも恥ずかしいし、走馬灯なんて歪んだ私の過去の話なんて恥でしかないのだけど

これがさ

聞いてくださいよ

歴代の好きな人がみーんな出てくる
幸せな夢だったんですよね。うはは

しかも


小学生の頃仲良かった男の子と
大人になって仲良く話す場面

「ねぇ、お前気付いてねぇの？」
って言われて

あれ
私の初恋、本当は君じゃん
って気付いた。

小学校の掃除の時間
廊下の右側と左側を競争するように
一緒に掃除してた

決して目立つタイプじゃない
背の順で1番前の男の子
私は学級委員で一番前だったから
よく一緒に喋っていた

運動ができて男友達に囲まれて
実はとても勉強もできて上品
とても真面目な私とも
さっぱりとした態度で関わってくれたのが
なんだかとても心地よかった。
今ならとてもモテるんだろうけど
あの頃は目立つヤンチャな子ばかり人気があった。

今まで友達と恋話したいが為にそんな
人気の高い男の子ばかり好きになってたけど
うわうわ気付いちゃった
私って恋に恋してただけだったんだな。うひゃー

ちょっと過去の私〜！
本当はこの子の事
めちゃくちゃ好きなんじゃ〜ん！！！

そいういえばその掃除中
友達に「仲良いね、好きなの？」と聞かれて
恥ずかしくて「気が合うだけだよ」なんて
漫画で読んだセリフ言ってたの思い出した。
行った瞬間自分でもそういう風にした。
気づきかけてた恋心
シール剥がすみたいに
乱暴にビリッと引っ剥がした。

人に言わなくても良いから
その気持ち大切にしなよっ！
伝えても伝えなくてもいいから
認めて大切にしなよ！
それは
自分も周りも大切にするってことだよ！！！

夢の中で混同する
30歳になった
愛のお節介ばばあが
はしゃぐ。はしゃぐ。

走馬灯はまだ終わらない
次々現れる憧れだった人達
小学校の小さな男の子
中学で初恋だと思ってた憧れの同級生
初めて付き合った彼氏などなど

最後は想い叶わなかった
大好きな人がでできた。

記憶からも消えていた
本当に大好きな人達が
夜間断乳をきっかけに
記憶の影からわらわらと現れた。

起きて思ったのは
他人や友人を優先してきた私は
あの頃は大人びてると言われて喜んでたけど
かわいそうだったな、ということ。

恋愛ってさ
もっと下手くそでいい
もっとゆっくりでいい
変にメディアの真似しなくて良い

気付かなくていいし
後悔してもいい

ただその気持ちを喜んだり
苦しいんだなと思ったり
相手のために何か出来るかなって
どうしたら仲良くなれるかなって
考えたら
自分の事も大切にできた気がする。

もっと自分主導でいいよ。
勇気出して告白するばかりが正義でもないよ。

その気持ちの変化を知る事が大切だし
自分を大切にするって大事だよ。

友達と恋バナをしたくて
気持ちをざーっとチリトリで集めて
「周りにウケる話」とカテゴライズしてた。
本当は恋って人と盛り上がるもんじゃないよな。

不器用でゆっくりでいいんだよ。
相手のペースだっていいんだよ。
浮かれてニコニコしてるだけでも充分恋愛だよ。

そんな風にあの頃の私に伝えたい。
人生一度きりと無茶してた私に
自分を大切にする方法を教えてあげたい。

自分を大切にするとは
人にどう思われるかじゃなくて
自分がどう感じてどう思うかを
自分自身で知っておく事だ。

三十路の角を曲がったら
幼い私を振り返る事が増えた。

恋について今更気付きがあるなんて
どうしたらいいかしらと思いましたが

とりあえずnoteを墓標に
この想いを供養したいと思います。

この場所があって本当によかった。

色んなことに気付かなかった
愚かでかわいそうな私

今更どうにも出来ませんが
せめて自分自身でぎゅうぎゅうと
抱きしめてしまおうと思います。

ぎゅーーーーー。