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クリスマスと恋バナ

ウチのムスメは18歳なんですけど、最近ときどき私のところにきて「恋バナ」をしていきます。


あらー、高校生の恋バナ?いいわね・・・なんてものじゃないのです。ボーイフレンドも好きになったひともいたことのない18歳がする恋バナは「親の」です。質問攻めです。

まぁね、なんで付き合ったの?とか、じゃ、なんで好きになったの?くらいならいいのですが(明確な答なんてないし)プロポーズの話とか聞かれても、ウチは私もあとから「え、あれプロポーズだったの?」と思ったという話しかないから。

で、この母にきいてもロマンチックな話と言うより爆笑話しか出てこないと気付いたらしく、昨日から「お父さんって」の話になりました 笑

そんなこと聞かれても、学生時代のオットの話なんて知りません。いや、義母から聞いた話には爆笑してましたが(駅前で女の子と歩いてる息子に会って義母が「あ、こんにちは。髪、切ったんですね」とその子に言ったら息子とその女の子が固まったとか←違う人の事だったらしい)。

「お父さんに直接聞いたら?」と言ったら ちょうどリビングに現れたオットに娘は嬉々として聞いてましたね。「ねーお父さんって高校・大学のころ彼女いたでしょ?クリスマスプレゼントとかもらった?なにかあげた?」
オットは「・・・なんて微妙な質問するかな。とーちゃんは寝る」と返事して逃げていきましたが、その姿をみて娘と大笑いしながらそのとき思い出したことがあります。

もうすっかり忘れていたけれど、そういえばこの人と 付き合っていても結婚しても怖さと不安しかなかったっけ、と。今だからこそ思うことですが、相手(つまり私)が信頼しきっていないと分かるのに一緒に歩くのは試練ですよね。まぁ20年ちかく結婚もしていれば山も谷も滑り台もジャンプ台もあるわけで、それでもとりあえず乗り切れて そんな不安に苛まれたことも「そういえば」って思い出せるけど記憶の欠片でしかなくなっている。

ありがたいなぁ。同じ未来をみる同志になれてるんだなぁ。


そう思うとほーんと、必要な山と谷と滑り台だった 大笑


うちの娘にとってはまだボーイフレンドのことは「友達と、漫画とアニメの世界」みたいですが(息子にいたっては興味の気配すらもない)、その娘には【初めて好きになった人との電撃結婚以外ならなんでもいい】と言ってあります。
誰だって様々なこと・場面に練習が必要だから・・・

心同士でのぶつかり合いは 時に痛くて苦しくて呼吸の仕方も忘れるほどのこともあるかもしれないけれど、自分が嫌いになるばかりのとき それでも好きな人にそのままでいいって認めて貰えるスゴイ事だってある。
恋の傷みや怖さや傷を恐れて経験しないより、沢山こころをやすりで削ってみて 人間の心も血が出るんだなぁと知ったり、イタイって泣いてみることができたら、きっと改めていろんなことがいろんな色とニオイと美しさで見えてくるから、とにかく沢山の感情を感じてほしいな。

親なんて いつでも戻ったら安全であったかい場所であることくらいしか出来ないもんですよねぇ。そういえば自分の親にはその辺りでも感謝してます。


日本はクリスマスイブですね。
恋をしていてもしていなくても、世界中のみんなが「心から大切なひとたち」と分かち合う時間をもてるよう、また他のひとたちにも同じ温かさと愛があるようにと願えるようになるといいなとおもっています。


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