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4人での週末

金曜の夜、2週間別居していた夫が帰ってきました。

・・・・知らない人がみたら、なんの家庭崩壊劇なのか、ですね。
病院の前線で働くオットが家族に感染を拡げる可能性をなくしたい、と、ウチで持っている民泊にいま住んでいるのですが、この週末は休みで自分の体調も問題無いので戻る事にしたようです。

オットが帰ってくるからと言って大きく変わる事はあまりない(食卓に並ぶおかずが一品増え、アルコールも同時に並ぶ、ということ以外は)のだけど、全員がなんとなく一緒の所に集まりなんとなく雑談をするのです。
食事のあとにお酒を飲みながら息子のオンライン授業のことや授業直前までねている息子のことなどを話していると 珍しく子供達が「とーちゃん、ゲームしよう」とやってくる。私が食器を片付けている後ろで3人で交代しながら、大笑いしながらゲームをしている。
それはここ2週間 殆ど無かったことで、家人が揃うというのはこんなにも笑顔を増やすことなんだなぁと 眠りに落ちる前になんとなくしみじみ。


週末の朝、顔に当たるブラインドのスキマからの日射しがもう春です。いつもはまだ薄暗いうちに起きるし、起きるのが遅い週末でも冬は私の枕元までは光は届かないのです。
少し遅めに起きた朝は、まずごはんのために猫たちを子供達の部屋から出します。人間のための朝ご飯は「簡単だけれど甘いモノ」が週末の我が家メニュー。オットと子供達は起こさず、準備を始めます。
土曜日はメープルシロップとホイップクリームを添えたフレンチトースト。日曜日はワタシ史上初めてトライするクレープ。1枚目のクレープの具にはスクランブルエッグと厚切りの自家製ベーコンをこんがり焼いて細く切ったものにケチャップを添えて。もう一枚は実がたっぷり入ったイチゴソースに、バナナのスライスとホイップクリームで。
コーヒーをいれてから、フレンチトーストなりクレープなり最後の2枚を焼くタイミングで全員を起こします。コンロの火がそのままだから、各部屋のドアをあけて「ごはんだよ」と呼ぶだけですが。

家の中にあるべき人間の気配がある、というのがこんなに違いをもたらすんですね。いつもの週末ののんびりペースも、家族全員いるとなるとそれなりに食事でのリズムがつきます。午前中の時間に掃除と洗濯をし、午後は私以外の3人がスイッチでゲームを始めます。

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買い物に出る事はまずないので、全員がだらっとした週末。家の中で同じ場所にいることはあまりないのですが、お互いの存在を感じながら過ごします。

「・・・でも今日中に向こうに戻らないとなぁ」

向こうの家に仕事のあれこれの荷物を置いているので、月曜の朝こちらから出勤、というわけにはいかないらしい。
「夕飯は食べていくでしょ」
子供達がなんとなく黙ってしまったので、明るく言うのは私の仕事となります。

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夕食後、娘とスイッチのバトルゲームをしばらくやった後にオットが向こうの家に戻りました。なんとなくがらん、とした家の中。

オットがアメリカに生活拠点を動かした一番の理由は「家族との時間がある」でした。で、実際 家族4人が一緒にいるのが当たり前のようになってここまで来ていたのだなぁと今気付きます。

元気でいてくれることに感謝しているけれど、やっぱり一人減った家の中は結構寂しいものです。

サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。