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ちょっとすごいタイヤ屋さん

スノータイヤからオールシーズン用タイヤの交換に来ている。

約20年前、車に関することは全くのど素人状態でアメリカ生活が始まった。とにかく次から次へと出てくる車まわりの問題をがむしゃらになんとかこなしてきたのだが、「スノータイヤ」だけは当時かなり悩んで結局使わなかった。まぁつまりは高かったから、ということだけど。
慣れない雪道運転での安全を買えなかったから、雪の日は子供と家に篭る、という解決策ならぬ対応策で乗り切った。

二度目の渡米時では「またユタ州で暮らすならスノータイヤ、どうする?」の話が結構早めに出た。でも「(学校の行き帰りなどで車によく乗る)子供の安全が大事だよね」ということで、初雪がふってから結構すぐ、Costcoのタイヤセンターでスノータイヤを買い、その場で全部交換してもらった。

タイヤのことをいろいろ調べたけれど今1つよくわからなかった。タイヤショップのひとも「スノータイヤ?そうできるならしたほうが安心ですよ」くらいだった。スノータイヤを使い始めたのは結局、いざというときの不安を少しでも減らしたかったからだ。アメリカのお店って、なかなか本当の意味での専門的なアドバイスをくれるところに出会わない。

最初にスノータイヤを着けたあとは、それまでついていたオールシーズンタイヤをトランクに積んで持ち帰り、帰宅後夫婦二人がかりでふうふう言いながら物置に運んだ。
春になり、どこでそれを付け替えてもらえるのか(ついでにいえば、交換したタイヤをまた自分達で運んで、自宅で保管するのかぁ、それは大変だなぁ・・・とか)と考え始めた頃にあるタイヤ屋さんのことを教わった。オットが職場の人にきいてきたのだが、そのタイヤ屋さんがその時からずっと、今もタイヤ交換に来ているところだ。

ここは本来タイヤやカスタムホイールを扱うお店。シーズンになるとタイヤ交換をしてくれるし、外したタイヤは半年150ドルほどで預かっていてくれる。(ちなみに15年前は70ドルだった。)←値上がりしてました、今回は$175でした・・・うーむ、高くなったな。あ、言っちゃった。
でもここのひとは、尋ねたらちゃんと「こういう理由でこのタイヤがいい」とか、シロウトにもわかる説明をくれる。押し付けるわけでもないし、腕もいい。

ここでは交換時、タイヤが摩耗していれば「もう寿命だから保管しなくてもいいんじゃないかな」「あと1シーズンは使えるかもしれないけど、結構乗ってるみたいだしもう変えたほうがいい時期かも」みたいな助言をしてくれる。当たり前かもしれないけれど・・・ユーザー視点をしっかりいれた助言がもらえるので安心するのだ。
例えばタイヤが傷んで交換が必要でも、その車は半年後に乗り換えを考えてる、と伝えると、その間走ってOKで、かつそのまま売っても大丈夫なくらいの安全な中古タイヤなんかも探してきて売ってくれる。

車はもちろん、タイヤのことなんて全くわからないので、毎回ありがたいなぁと思ってる。タイヤの保管とか助言とかも、とてもとても。

日本では車検のときにタイヤローテーションはしてもらえてたけど、スノータイヤのことなんて考えた事がなかった(というか北関東にそれは要らない)。そう思うと日本の雪国にお住まいの方達はどうされているんだろう。こんなサービスって普通にあるものなのだろうか?

いや、このnoteの着地点が分からなくなって来た。
まぁ、要はニッチだけどカユイ所に手が届く、このお店はすごいなぁと毎回思うって話なんですが。
あちらとしては地味に専門のことをやっているだけなのかもしれないけれっど、仕事にユーザーが安心できるものが現れてくるのはやっぱりスゴいと思っている。
まぁ、少々最近の保管料が高くなって来ているとは思うんだけど、自分の車関係の無知をカバーしてくれるところ、タイヤを運んだり保管したりという現実的な難しさをクリアしてくれるところを考えると全然高くない。きっと、サービスを受けるたびに私みたいに考えるお客さんが沢山いるお店なんだろうなぁ。

半年前も同じことを思った(記事を書こうと思ってやっぱり書けなかった)ので、とりとめもないけれど「ちょっとカッコ良いと思う仕事」としてとりあえず記事にしておこうと思った次第。駄文、失礼いたしました。



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