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豆と仲良しになろうと思った話

多分沢山の方がそうだと思うのだが、つい注力するのが食事作り。

食事の支度というのが結構瞑想的だというのと(回数作る方はきっと分かってくれるに違いない)究極に代わり映えのしない毎日でもちょっと「今日のごはん」は色と形を付けてくれると思うから。

さて、先日はスペインのかもめ師匠に「つくりますよ!」と宣言したとおり、これを作った。

レンズ豆、あるいはレンティルと呼ばれる、中央アジアからヨーロッパ南部、アフリカなどで広く食されているもの。私はあまり好き嫌いはないけれど、ジャガイモと豆は何故か不得手部門。なのであまり作らない。

だけど、保存食状態で家にレンティルがあるのは知ってたから、作ってみようと思った。知らないから作らない、好きと言えないということはよくある。

娘に「パントリーに出してある豆を軽く洗ってくれる?」とお願いしたら

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・・・・う。インドカレーに使うチャナダル(ひよこ豆を割ったもの)が洗われてる。まぁ、我が家あるあるで、師匠はきっと笑って下さるだろう。こちらも使わないといけなかったし。

つくルンバというサークルがある。師匠のレシピをみんながつくってみて、それぞれにチャレンジや小さな「代用品」などを使いながら「これどう?」と見せ合い、ついでにアイディアももらう。家庭料理の育つ様をみているようだ。

ここでルミさんがたしかひよこ豆を使っていた。スープがとろっとしない問題も話にあがってた。わたなべますみさんの、「プロだな、これ!!!」な和素材と合わせちゃうのもみてうなった。

みんな、美味しそう。やってみよう、やってみよう。
今ソーセージ類はない(我が家にはあまりストックされない)しバラ肉もないので、豚の肩ロース。フトコロの大きそうな一品にみえるので大丈夫だろう。

四つ割り玉葱をチャナダル(ひよこ豆)と圧力釜で先に煮る。ここに肉、大きめに切ったニンジン、トマト缶(大きめに切られている)を入れ、火を入れ始める横で「これ」をつくる。

小さなフライパンにオリーブオイルを注ぎ、軽く叩いたニンニクをローレルの葉と共に火にかけ、香りが立ったらすぐにパプリカを加える。さっと全体を合わせ、素早く鍋に移し入れる。

師匠のレシピでホントに「初めて」パプリカを使うことを知った。
この独特の香りが立ち上がると幸せになる。

香辛料が昔 とても高価であったというのも頷ける。
料理に幅が出る。なにか懐かしい記憶のようなものが香りと一緒に立ち上がる。

これをじゃっ、と全部をいれた鍋に入れ、圧力釜の蓋をする。
ひよこ豆だととろみがつかない、と書いてあったので、小さなパスタを探すが見つからない(私のパントリーあるあるだ)。なので、小さめのジャガイモを小さなダイス状に切り、まだ圧力のかからない圧力釜にぎりぎりで投入。

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最後にブロッコリーを入れたのは、きっと世界中のハハならやるであろう、「家族に野菜を食べさせたい」からです 笑 残り物の大きなシェル型のパスタも入れちゃった。

結構作った(毎度のことながら2回分を目指している)のに、ほぼほぼ完売。よく売れるということは言葉以上に「美味しい!」という反応だとは知っている。だけどちょっと残念・・・

もちろん平和的別居中の夫の所にも届けてあった(多めに)。この日は帰宅がかなり遅くなって、「あのスープでごはんが丁度よかった」と言っていた。

レンティルは、あとで確認したら今回使ったチャナダルの半分もなかったので 更に買い足して次は作ろう。豆を使ったシチューは思ったより腹持ちがいい。それにちゃんと美味しい。今まで何で使わなかったのかなと不思議なくらい。


そうそう、パプリカの香りが飛んでしまうのが悩みです。もっと入れるか(今回大さじ1.5くらいは入ってる)、圧力釜のときは後から加えるかしたほうがいいんだろうか。ここに書いてたらきっと、師匠が教えてくれると思って書いておこう 笑


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