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本人は覚えてないけど

胎内記憶、とか「お母さんを選んだときを覚えてる」とかの話、有りますよね。ちょっとあれ、羨ましいなぁって思っちゃうのは、私の子供達がそんなの覚えてないっていうから。

でも私は娘がおなかに宿った、と気付いた「夢」がありました。
夢ではあるのだけどきっちりはっきり、覚えています。私だけ、だけどね・・・

夢の中で おかあさーん、と呼ばれた。(もちろん、この時はまだハハになってません)呼ばれた方を仰ぎ見ると ふわっふわの雲の上に、そのもくもくした雲の合間から手を元気に振っている女の子が。
女の子はおかっぱみたいな髪の長さで、でも金髪で(なぜ?)白いすとん、とした服を着て、ぶんぶん手を振りながら「今から行くからねー!」と叫んでる。女の子の後ろには白ヒゲのお爺さんがにこにこ立ってる。さらに白ヒゲじいさんの後ろには沢山の子供・・・

という夢でした。
忘れない夢って有るんだなぁ、なんだったんだろう、あれ?と考えながら電車に乗っていたら山手線なのに酔いました。途中駅で降りて、「電車で酔うなんて、どれだけ体調悪いんだ?」と思った時、夢を思い出して・・・はっとしました。
はい、妊娠してました。びっくり。

雲の合間に見えたのは ちょうどこの写真くらいの年齢に見えた娘。もうちょっと小さいかな?でもこの顔だった、と思います。

私は子供はちょっと苦手。年中優しいお母さん、とかになれない自分を責めた時期もありました。でもね、この娘はそれはもう、年中「お母さん大好き!」を言ってくれる(思わずハグ、ということにはならない私・・・ごめんね、娘。)。そりゃもう、小さい頃からずっと「お母さんとずっと一緒にいる!」といつも言ってました(そして苦笑いしてしまう私。これまた、私の罪悪感。)。小学生中学年くらいから ハハはどうやら独り立ちして欲しいと思っているらしいと気付いたらしく、この「ずっと一緒にいる」発言はなくなりましたが、今でも大好き!と言ってくれます。スゴイな、娘・・・

書いたように、その娘に胎内記憶や「お母さんのおなかに降りてくる前」の思い出はありません。無いけれど、私には忘れられないあのタイミングでみた夢。そしてこんな私にずっとずっと、大好き、と言ってくれる娘。
産まれる前から大好きでいてくれたんだね、ありがとう、と、今は素直に感じることが出来ます。

お母さんもあなたのことが大好きよ。

サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。