本日もお城(・・・として使ってもらえなかった建物)ホテルの滞在。〜ポルトガル家族旅(14)
思いがけずあちこちでえらく感動していたらコインブラという有名な大学の町に寄っているヒマがなくなり(大笑)、宿に向かいます。
前日はオビドスという城塞都市のお城ホテルでしたが、この日の宿はこれまたお城のホテル・・・ブサコ・パレス・ホテルです。ブサコ国定森林(National forest)のなかにある、本気ものの王宮。くねくねした山道を通り、「こんな小さな町の先に王宮があったの?」と不安になるほど。でもしっかり「ホテルにはこちら」という看板が出てるから大丈夫。
ただ、立派なゲートでは宿泊客であることを確認されます。さすが元王宮。
ポルトガルは歴史的に一部の貴族と王族が富を掌握して自分たちのための政治をしていた(まぁ主に、はお金のあった貴族が、でしょうが)こともあり、一般の人の「王室に対する敬意」みたいなのは低めか・・・?と感じたことが何度かあります。日本人は天皇ご一族にそれでも敬意を持っていると思うのですが、こちらはそういう国民全体の王室に対する気持ちが薄い・・・遠い歴史の中の話、という感じ。気のせいだろうか。
でもね、あれだけ大航海時代に富を得た国が、本気で民のことを考えた政治をしてたら今のポルトガルはもっと大きかったのかもしれないし、それをしなかったから世界の表舞台から段々消えていって終いには独裁政治を生み、そしてカーネーション革命なんかを経たんだろうと考えたり。
日本にいろんな意味で近かったはずのポルトガル。お城がホテルになっていることも含め、これまで見てきたものが いろんな時代のこの国を象徴してたのだろうなとうっすら感じ始めた滞在でした。
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