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正しさを振りかざすつもりはない

よく言われるけど、正しさというのは「立ち位置で変わる」ものだから、自分の感じているそれを振りかざして誰かを糾弾するつもりはありません。

だけど、Twitterなんかで流れているものをみるとげんなりします。
責任を追及して悪口ばかり言う。
今のこの状況で、それが何も生み出さないのに。あ、いや、政治家は「理解出来ていないやや頭が弱い有権者」に人気が出るのか。

・・・すみません、私アクティブな人権擁護活動家なので、めっちゃ腹立つんですよね。「チャイナウイルス」だとか「武漢肺炎」とか、なにそのRacist(差別主義者)発言。何様だっつうの。

関係無いそこに住んでいただけ、というひとたちがその言葉でどれだけ傷つき、貶められているかが分からない人間が人の上に立つな。

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note 界隈のひとが好きな理由は、「ことば」が凶器になることを知って、その上で大事に使っている人が多いから。
だから信頼して書いてもいいのかなと思う事が、まだ沢山あります(ごめんなさい、不安にさせるだけかもと皆さんを信頼しきれず、書いてないことは沢山あるのです)

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医療って外から見えにくい。そして沢山のひとの「幻想」と「願い」と、現場の「そうも行かないのよ・・・」という狭間にいろんなひとの気持ちが陥ってしまいます。

同じ医療者でも、立場で全然知識の深さも経験も違うので、医療者の強い発言ってのはなかなかナイですよね。医者が言わないから、看護師さんとか技師さんでもなかなか言えない。みんな「謙虚」すぎなんですよ。

だけどみんな、自分の立場で出来ることを考えて精一杯やってる、だから医療と関係の無いひとたちも、正しい情報を仕入れてね。

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WHOがかなり早い段階でパンデミックという言葉ではなくインフォデミックということばをつかっていることを、ホリエモンさんとNIHのウイルス・免疫系研究員をされてる峰先生が話してましたね。
(前編後編トータル40分くらいあるんで、時間を取って見てね)
インフォデミック、まさに、だよね。今のTwitter見てるとイライラしてしまって私もあまり見ません。勝手いってんじゃねぇよ!と、チコちゃんばりに激怒しそうだから。


上の動画と、あとYoshikiさんと山中先生の対談も情報がまとまってると思うので、時間とれたらご覧下さい。

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一気に情報を出しても混乱すると思うんで、これらの動画から理解してもらうのを前提に(動画見てもよくわかんない、って方はコメントでもtwitterででも教えて下されば解説します)、
私なりの今の「原則ポイント」をまとめます。

基本情報

★新型コロナウイルスの現在の正式名称はCOVID-19(峰先生がおっしゃってたSARS-2は、臨床では言葉の定義的になのかまだあまり用いられません)
★感染力がもの凄く強い:飛沫・接触感染が主だが、エアロゾル(空中に浮いちゃうくらい小さい粒)で空中で2-3時間ウイルスが生存しているくらい強いので注意。ものの表面についたときはもっと長く生きている。
★ウイルス毒性の二面性:若い人にはほぼ無症状から軽い風邪くらい。(※後述参照)2割くらいは牙をむいてくる。高齢・基礎疾患があると重症化・死亡してしまう可能性が高い。

☆人類が初めて出会う感染症なので、正解はないことを理解すべき。
☆政府やリーダーは状況が悪化する前に決断して「何かをする」のが大事。根拠がないと批判するのは大勢を見殺しにするに等しい。
☆各国でPCRと言う検査をどの程度やるかの議論はある。が、検査の手技、検査を出来る機械とキットのかず、検査を回せる技師さんのかずなど、医療資源の問題があることを一般に知ってもらわねばいけない。(今は全例検査の意味がある時期では無い)
☆日本はCTがすごく多いという特殊条件を用いて、CTで肺炎像があったらPCRという医療機関もでているようだが、まだスタンダードではない。

感染リスクをあげるもの

★以下の3つが重なれば重なるほど感染リスクがあがる。(飛沫感染とエアロゾル感染)
  1.人が集まる(social distance 他者との距離 がリスクを上げる)
  2.飛沫を飛ばす(くしゃみ、咳、一緒に大声を出したり歌う環境)
  3.換気が悪い環境
★多くの人が同じ所を触る(接触感染)
  建物のドアノブ、エレベーターボタン、駅の改札、券売機、自販機、公衆の場所のトイレなど


今までこの説明すら混乱させるかと思ってしませんでしたが、上記を踏まえるとこちらの説明の理由も分かって頂けるかと思います。

やれること、やるべきこと
 ★手を洗う
 ★咳エチケット
 ★人混みに行かない
 ★体調わるかったら自宅で休む。
 ★換気して、自分の体調を整える。
 ★情報を吟味する。→冷静に状況を受け止める

昨日の記事、沢山のひとに読んで頂けて感激です。
そうそう、今朝、オットとは「そろそろ別居」の本気の短い話し合いをしました。

みなさん、ご無事で。
疲れてきていると思うけれど、間接的に「ウイルスばらまきマシーン」にならないよう、お互いがんばりましょう。


追記:上記のまとめで後述、としたことについて。
山中先生も上の動画でおっしゃっていますが、「子供はまず発症しないか極々軽症で終わる」というのはほぼ、間違いない事実です。現在の医学的に理由はわかっていません。
ただ、小さいお子さんをお持ちの親御さんは胸をなで下ろしますよね。

ここで気をつけて頂きたい!
無症状・軽症だと 子供は当然遊び回りたいです。普段どおり、いろんなところへ行きたいです。でもそれは「小型爆弾を穴のあいたポケットにごっそりいれて公共の場を走り回る」という、言ってみれば「無垢にみえる大量殺人兵器」にもなり得るということです。小学生や中学生になったら、そしてこの病気の意味がわからない年齢だったり教えてくれる人がいなかったら、「僕ら元気だもん、どこへ行ってもいいじゃないか」になります。秘密殺人兵器が街中へ放たれるといってもいい。

だからまだ「休校措置」なんだと私は思っています。

これは「外出自粛はいつまでか」の答のKeyでもあるはず。社会の一人一人が状況を理解し、子供達がウイルスをまき散らす可能性があることを知って、きちんと子供達も教育もしながら通常へ戻る、そこはとっても大事なこと。語弊ないように、子供が悪いなんて言ってません、子供とはそういうもの、そして今世界が戦っているのはそういう性質のウイルスだという話なので・・・



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