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雨水(うすい)

あ、春だ。
そう感じることが増えた。
それが日本みたいにまず「花粉」じゃないのはラッキーだが・・・アレは、気付くと正直ガックリ落ち込むからなぁ。

季節の違いを感じる理由は多分、日射しだ。真冬とはもう大分太陽の高さが違うんだろう。

ウグイスは鳴かない国にいても、季節の変化を故郷の古い暦につい、あててしまう。そしてそれが不思議としっくりくる。そういえば今年の雨水うすい(24節気のひとつ、「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」という意味)はもうすぐかな。今調べたら2月19日から3月4日にあたるらしい。

今日はちらほらと雨が降る。気をつけて見てみれば芝や家の周りの草花に緑が戻ってきた。木々の細い枝の先が赤っぽくなってくるのは、これから新しい葉を押し出そうと頑張っている色だ。

一雨にも、温度の変化と匂いの変化を伴って、自然が敏感にそれらに反応し色を変えていく。水戸の梅園の近くで育ったからか、この時期になると毎年梅の木を植えていればよかったとよく思う。あの、冬将軍がまだ居座っていそうな時期に咲く紅や白の花が懐かしい。残念だがアメリカでは梅の木は人気があってもなかなか売られていないか、全く違うものだったりする。

そうそう、雨水は雛人形を飾り始めるのに良い時期らしい。勝手に「雨降って地が固まるってこと?」と長年思っていたが、雨水は良縁を呼び込むと言われているかららしい。なんでだろう、と思ったらインターネットは瞬時に答えをくれた。なんて便利な世の中だ。

雛祭りは水に関係する行事で、雛人形は厄を移した人形を水に流していたことに由来するため、水が豊かになる雨水に雛人形を飾り始めると良縁がもたらされると考えられた

まぁそれはそれとして。
段々天気の良い日には日射しをこれからの季節の草花に使いたくなる。寒くても温室があったらきっと春の草花のスタートが楽になりそう。そう思って今年は小さめの温室キット(安かった!!!)を購入した。と言っても私的にはかなり大きいから、思い出したときに一部分ずつ、家の中で組み立て始めた。

春を待ちわびるのは、人間も同じみたいだ。





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