集合意識の波間を泳ぐ
集合意識という波
今日は大晦日です。
たくさんの人が、思い想いに今年を締めくくろうとしています。
たくさんの人が一斉に何かを意識するときって、大きな集合意識がぐわーんぐわーんと動いているような感じがします。
今日のような日に、大きなまとまりとして感じられるのは、年越しのわくわく感、お休みのまったり感、大掃除のすっきり感、人混みのいらいら感などでしょうか。
私はこうした集合意識を、波のように感じることがあります。
自分をサーファーに見立てて、気持ちよさそうな波には乗っかっていきたいと思ったり、見るからに荒々しく危険な波とは距離を保ちたいと思ったりします。
どの波に乗り、どの波に乗らないのか、あるいは、ただ波間を泳ぐのか。
大きな波の影響をどの程度受けるのかは、自分が波をどう見るかで変えられるように思います。
大きな波と見れば受ける影響は大きくなり、小さな波と見れば受ける影響は小さくなり、波などないと見れば影響は受けない、というように。
自分の欲求を把握する
話は変わりますが、今年の大晦日は、年越しそばに大きな海老の天ぷらをのせて食べようと決めていました。
近所のスーパーで、大晦日にだけ販売される大きな海老の天ぷらがあるのです。
私と夫は少食なので、大晦日といえど、ごちそうを食べまくるということができません。
値段に関わらず、本当に食べたいものを、美味しく感じられる量だけいただくというのが、私たち夫婦のイベント時の食事の楽しみ方です。
決めたところで、主役の大きな海老の天ぷらを買えなければ話になりません。
ここはぜひゲットしたい!
希望を胸に、スーパーへ出かけました。
大晦日なのに、スーパーは予想よりすいていました。
お、これなら買えるかも。
いざ売り場へ行ってみると、目当ての大きな海老の天ぷらは品切れ中で、小さな海老の天ぷらしかありませんでした。
ショック。
仕方なく、小さな海老の天ぷらを手にとり、買い物カゴに入れたものの、心の奥には、簡単に諦めたくない自分がいました。
スーパーは、先ほどより人が増えて混雑していました。
売り場の奥で調理している店員さんたちも、調理場と売り場を行き来している店員さんも、もれなく忙しそうでした。
忙しそうなのに、声をかけて手を煩わせてしまったら申し訳ないな。
ちょっと待ったらまた売り場に並ぶかな。
もしかしたらすでにパック詰めまでできてるけど手が足りなくて売り場に出せないだけかもしれないな。
目玉商品なんだからお店としては売れた方がいいよね。
あーだこーだと心の中で葛藤した末、
やっぱり大きな海老の天ぷらが食べたい。
ダメもとで一度聞いてみよう。
自分の欲求がクリアになったとき、まわりの雑音が消え、やるべきことだけが一本の道筋として見えていました。
たまたま近くにいた店員さんに声をかけました。
「この大きな海老天って、また売り場に出ますか?」
「出ますけど、ご注文ですか?」
「できればでいいので、4本欲しいんですけど」
「ちょっとお時間いただきます」
それだけ言って、店員さんはさっと調理場へ戻っていきました。
待つことは覚悟していたので、近くの商品をゆっくり見てまわりながら待ちました。
その間、同じように大きな海老の天ぷらを求めるお客さんが、他の店員さんに声をかけてみるものの、「注文は受けられません!手がまわってないのでごめんなさい!」と言われてしまっているのを見ました。
大丈夫かな…。
不安になりつつ、待つこと約15分。
大きな海老の天ぷらを抱えた店員さんが、ダッシュで調理場から出てきました。
私もダッシュで店員さんに駆け寄りました。
「お待たせしてしまってすみません!これでよろしいですか?」
「これです!お忙しいのにすみません!ありがとうございます!!」
なんと、大きな海老の天ぷらをゲットできたのでした。
申し訳ないやら、ありがたいやら。
みんな休みたいはずの大晦日に、働いてくれてありがとうございます。
スーパー据え置きの募金箱に、気持ちばかりの募金をして帰ってきました。
波間を泳ぐ
よくある日常の風景ですが、私にとっては大きな学びになりました。
大晦日のスーパーは、いつも以上に色々な意識でざわざわしています。
店員さんも、お客さんも、いらいらしている人が多いです。
他人のいらいらという集合意識の波に乗ってしまうと、いらいらする波に乗った自分が現実化されます。
集合意識というのは怖いもので、意識していないと簡単に巻き込まれます。
意識してみると、あちこちにどんな波があるか、案外見えるものです。
波が見えると、波が発する声と、自分の心の声とを識別できるので、自分の欲求がクリアになりやすいです。
自分の欲求がクリアになったら、自然とやるべきことだけが一本の道筋として見えてきます。
欲求と行動はクリアであればあるほど、現実化しやすいように思います。
たぶん。
たかが海老天、されど海老天、な出来事でした。
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