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なるようになる

受験シーズン到来

今年も受験生たちの進路相談を受ける時期がやってきました。

子供の想い、親の想い、学校の先生の想い、色々な想いが渦巻いております。

カオスです。

塾をひらいて間もない頃は、カオスの波に飲み込まれ、一緒に一喜一憂してヘトヘトになっていたものです。

受験の魔物

受験には魔物がいます。

ある女の子のお話です。

偏差値、学力ともに合格圏内にあり、本人も受験当日は緊張することなく、自信を持って挑みました。

しかし次の日、泣きながら塾に来ました。

解く科目を間違えて、違う科目を解いてしまったと。

そんなことが起こるのか。
私たちもショックを受けましたが、本人の受けたショックとは比較になりません。

本人のショックを受け止め、今後に希望を見出せるような話などしているうちに、元々頭の良い彼女は早々に気持ちを切り替えてすでに前を向いていました。

結果、第二希望の学校へ落ち着きましたが、そこでかねてから行ってみたいと思っていた海外留学のチャンスを掴み、その後も彼女らしさに磨きをかけています。

人知の及ばぬところ

このようなことをいくつも経験し、人それぞれの人生ストーリーをたくさん見てきました。

ある頃から、なるようになるんだな、ということが腑に落ち、事の成り行きの必然性を信頼し、流れに身をまかせることができるようになりました。

受験がうまくいってもいかなくても、それは通過点としての現状でしかありません。

その後の人生をどう切り拓いていくのかは、その子次第でどうとでもなります。

どうあがいても、人知の及ばぬところというものは確実にある、ような気がするのです。

何をやってもムダということではなく、むしろ理想を求めてあがくからこそ、「そっちじゃないよこっちだよ」という時にはちゃんと教えてもらえるシステムがある、と思えば心強いです。

親にとっては、受験は我が子の人生にとって何度もない大イベントのひとつですので、ゆったりと構えてなんていられない!という気持ちもよくわかります。

ですが、教え子たちの節目節目の人生ストーリーを見せてもらうたびに、彼らの心の奥の奥にある本当の望みみたいなものが、人生をガイドしているのではないかと思えてならないのです。

なるようになる。
気休めではなく、実感を持ってお伝えしたいです。

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