見出し画像

新しいパートナーを探して-生地屋さんとの出会い-

さて。
インドのアーメダバードにきた翌日。
本来の目的であったことがなくなって
スケジュールが真っ白に。というところが前回まで。

ここインドのアーメダバードはもちろん知り合いはいない。
色々連れて行ってもらう予定でいたし情報もない。
土地勘もない。

さて。どうしようか。

まずは信用できる人を探すところから始めよう。

ということでひとまずgoogle検索で見つけた
女性をサポートするNGOのお店を見に行くことに。

まずは自分の興味のあるところに行ってみて
この土地を探ってみよう。

泊まっていたホテルからはリキシャ(インド版トゥクトゥク)で
20分ほど。そんなに遠くない。
ちょっと奥まったところにそのお店はありました。

店員さんは押しの強めのおばちゃんで
この団体のこと、創設者のこと色々教えてくれました。

ずらっと並べられた商品は
インドの女性たちが着るお洋服
外国人も着やすいワンピースやブラウス
ポーチや、キーホルダー、クッションカバーなど
さまざま。
どれもかわいいなぁなんて思いながら一通り見て
心惹かれる商品をお店用にちょこっと購入。

どの商品も素敵だったけれど
一番惹かれたのはアンティークの大きな布。

藍染された大きな布に、動物の刺繍が施されていて
すっごくすっごく素敵で。
聞けばカッチという地方で作られたものらしい。

なんとも愛おしいその布に惹かれ、その布を購入することに。

カッチの動物刺繍

心ルンルン

おばちゃん店員さんが会計時に
「ここ汚れちゃってるんだよね。」と折り目を見せてくれた。
ご丁寧にありがとう。言わなければ私、そんな気になってなかったよ。

「お直しした方が良いんじゃない?」とやっぱり押し強めで
布屋さんを教えてくれる。

「このマーケットの中の、この布屋に行ってごらん。
そこに"ハルンさん"という人がいるからその人を訪ねてみて。
私の名前を言えばわかるから。
必ずこの汚れをきれいにうまく直してくれるよ。
日本人が行くと電話もしておくよ。」

と。特に返事もしてなかったけど
押しも強いし、今から電話もするとのことで
行かないといけない感じに。笑

あんまり汚れ気になってなかったけど
訪ねてみるよ。

私は大きな動物刺繍の布を抱えリキシャに乗った。
よくわからないけれどハルンさんという人に会えれば
直してもらえるらしい。とりあえずこういう時は流れに身を任せよう。

念の為ハルンさんのお店の口コミを
google mapで調べてみると
辛口が多めなインド評価の中で
コメント数が多くて、評価も高かった。

おおお。騙されてなさそう。
ここは良さそうだ。
もしかしたら噂のハルンさん
縫製の情報も持っていそうだな。

なんて少しの期待もしながら、30分ほどリキシャに乗った。
言われた場所は旧市街の中にあって
そこにはずらっと布屋さんや服屋さんがが並んでいる。

旧市街の布屋が並ぶ通り

布屋マーケットは狭くてリキシャも通れないとのことで
途中で降りて、細い道をgoogle mapを見ながら歩く。

道は入り組んでいて自分がどこを歩いているかよくわからなくなる。
そしてあるのは8割が布屋さん。
「うちの布はどうだい?」と飛び交う声をかき分けて歩く。

これは教えてもらってよかったな。
お店が多すぎてどこの店に入ったらいいかさっぱりだったわ。

ようやく辿り着いたハルンさんのお店は
他の店舗に比べて大きな繁盛店だった。

ハルンさんのお店

中を覗いてみると壁中が布でいっぱい。
奥には階段がありどうやら2階もありそう。わぁぁぁ〜〜〜。

私は忙しそうに動き回る男性の店員さんたちに向かって声をかける。

すると
中からムスリム(イスラム教)の服に身を包み
すらっとした男性が出てきた。
「はい、どうしましたか?」これがハルンさんだった。

一番右がハルンさん

とても真面目で、誠実そうに見えた。
布のお直しついて聞いてみると

「あぁ。簡単だよ。2~3日預けて貰えばすぐ直すよ。」
なんだかとても感じが良い方だった。

お直しの布を預け、壁中の布を見せてもらうことに。

布を指さすとそれを壁から取ってくれて
「これはどこの手仕事か、どんな伝統文化か。」
など広げて説明してくれた。

手仕事の布をおすすめしてくれるハルンさん

かわいい布がいっぱいで
ハルンさんの知識の豊富さにも惹かれた。

「この人に話してみようかな。」とふと思い
私がここにきた理由、
アポがドタキャンになってしまった話などを話した。

すると
「だったらここでやったらいいよ。
布はいくらでも紹介できるし
テーラーさんも紹介してあげるよ。」と

あらあらあら。運がいい。流れが良い。

昨日の今日で、素敵な生地屋さんと出会え
明日にはテーラーさんにも出会えることになってしまった。

人生何が起きるかわからない。
久しぶりにそんなことを実感した日。

明日はテーラーさんに会いに行く。
果たしてどんな方なのか?

次の投稿をお楽しみに。

▼次の投稿のお知らせは公式LINEからお知らせ▼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?