イスラエル ネタニヤフ首相は政治的に終わった 3

なんかウクライナからハマスに武器が渡ったと言う情報を信じている人がいることは知っていたが、、出所と思われる英語のサイトを見つけた。。なるほど英語で発信されているのだな。。今、それをやっているのはロシアの世論戦、宣伝戦、倒錯した陰謀論に取り憑かれた頭の弱い連中だろう。

今起こっている重要な点を簡単に言うと

1. ハマスはイスラエル人を人質にとっていること。この中にはイスラエル軍の上級将校(これは写真が出ている)、治安機関職員(情報のみ出ている)もいるようだ。ギルアド・シャリートGilad Shalitを思い出せば、いずれ、捕虜交換で、ネタニヤフ政権はハマスと交渉せざるを得ない。

2.ベニーガンツ(元イスラエル国防軍参謀総長だったと思う)がネタニヤフ首相との戦時の連立内閣を組む条件としていわゆる「極右」政党の大臣2名を戦争遂行の意思決定から外すことを要求しているようだ。これは曲球で、ネタニヤフ首相は苦しい決断を迫られる。
ネタニヤフは、おそらく要求を飲むだろう。今のネタニヤフは中道右派、中道左派からの支持が喉から手が出るほど欲しい。これまでもしてきたように、自分の政治的生き残りのためにはネタニヤフは「仲間」を切り捨てていく。

*追記10/10 一人の大臣は叩き出されることが決まったようだ。残り一人Bezalel Smotrichをどうするかでもめている。

3.ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人がどのくらいの規模で、どういう形でガザとの連帯を示していくのか(イスラエル軍及び特務機関は南部戦線と北部戦線に資源を割いており、ヨルダン川西岸地区の抗議行動を上手く捌く余裕はないだろう)。ロンドン、パリ、ワシントンはどうなるか、これは重要だ。

4.ネタニヤフがあれだけ気を使ったロシアのプーチンはイスラエルのために何もする気はないようだ。対して、ウクライナのゼレンスキーはイスラエル支持を表明している。ネタニヤフはバイデン政権との関係を大事にしてこなかったにもかかわらず、今になって裏から助けてください、と懇願。ネタニヤフはバイデンとゼレンスキーに貸を作った。

5.最終的にハマスの軍事的敗北は避けられないと思うが、序盤戦で、明確に、ハマスはイスラエルに対して政治的な勝利を収めた。これは重要で、パレスチナ人だけでなく、アラブ人全体が自信を持つようになる。

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