
日々のことば〜 ポスト/セムラ
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涙もろいという話なら、ずいぶん前にも書いた気がする。家出したホストが数年ぶりに帰郷し、父に赦しを乞うという話だった。自分でもびっくりするほどおんおん泣けたのを覚えている。1ミリも共感できる部分がないにもかかわらず。
いまはNetflixの『クイア・アイ』で泣いている。もしかしたら、帰郷するホスト以上になんの接点もないのに。トランプ支持者のマッチョな警官の「変身」劇に何故こうも泣けるのか? 自分でもまったく意味がわからない。
そういえば、『クイア・アイ』のことは話題になっていたので知ってはいたが、なにをどう間違えたのか、てっきりゲイがシェアハウスで共同生活を送るドラマだとばかり思っていたので観たらドラマじゃなくてびっくりした。
それにしても、ちょこちょこ笑わせておいて最後に泣かせるという構成は、ある意味バラエティーの王道だな。「はじめてのおつかい」と同じである。正直、半分はフィクションと疑って観ているのだけれど、仮にやらせだったとしてもよくできているのでぜんぜん構わない。許す。
涙もろい俺的には、『クイア・アイ』に関して言えば、いまのところ泣けなかった回は一度もない。最後、FAB5に感謝のスピーチをするところでだいたい泣くよね。たぶん言っても誰も知らないと思うけど、「減点パパ」の手紙と同じ。ていうか、だんだん『クイア・アイ』の元ネタは、はじめてのおつかい+減点パパ+劇的ビフォーアフターなんじゃないかと思えてきた。
19.ポストいろいろ
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日本で初めてのフィンランドに特化したポータルサイトを2021年春に公開。また、CSRとして北欧流居場所づくりの試み「喫茶ひとりじかん」をMUJIの協力の下開催しています。2002年から2019年まで東京(荻窪→吉祥寺)にて北欧カフェ「moi(モイ)」を経営していました。