それでもことしの6月はよい6月だった
ジューンブライド
6月といえば梅雨。
日本人にとっては一年のうちでもっとも鬱陶しい季節といえるかもしれない。
いっぽうヨーロッパ、とりわけ北欧では待ちに待った夏の訪れを祝う夏至祭の季節である。
日本でもおなじみのジューンブライドだが、もともとは夏の到来に湧くヨーロッパのならわしなのだろう。
物は言いようというが、日本では「雨降って地固まる」という決まり文句あってこその「ジューンブライド」といえるかもしれない。
たいがいのひとが敬遠する雨季を、むしろ、だからこそ目出度いもののように思わせてしまう魔法のフレーズ。
オーロラ観測を雪景色とセットにすることで、閑散期を観光シーズンに転じてしまったのは日本人のアイデアと聞く。こういう日本人ならではの逆転の発想、嫌いではない。
白樺のある生活
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