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日々のことば〜トイレ

ゆうべは、元スタッフとその彼氏に誘ってもらって新宿で晩ごはんを食べてきた。よく笑った。

考えてみれば店以外の場所で会ったことないのに、屈託なくというか、向こうがどう思っているかはともかく、友だちみたいに気負いなく喋ってゲラゲラ笑えてほんとうに楽しかった。去年の暮れ、べつの元スタッフとその旦那さんと一緒にごはんを食べたときも同じように感じた。

歴代のスタッフもお客様も、フィンランドつながりで出会った人たちもそうだけど、飽きっぽい自分が17年間もひとつの仕事を続けてこられたのはひとえに周囲の「ひと」に恵まれていたおかげである。反対に、「ひと」がイヤだとその仕事まで億劫になるし。

それはそうと、昨夜は正月休みにまぼろし博覧会という時空が歪んだ場所に行った話など聞きながらロシア料理を食べたのだけど、そのロシア料理店がなぜかコラーゲン推しだったり、つぼ焼きの上に被さっているパンも「今月のパン/抹茶と緑茶」だったりしてけっこうな時空の歪み方をしているのがおもしろかった。ロシア料理をむりやりヘルシーにしようとするその無謀な努力、キライじゃない。味は美味しかったです。

ロシア料理はふだんあまり食べることがないので、ボルシチに欲張ってつぼ焼きも追加したら、思いがけずピロシキまでついてきてけっこうなハラショーでした。ハラショー言ってみたかっただけ。

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16.トイレ

子供の頃、ときどき父親に連れられて日比谷で映画を観た。映画が終わってトイレに行こうとすると、父親はちょっと待てと言い、近くにある帝国ホテルのトイレまで連れて行った。

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