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北欧デザイン展とアアルトの椅子

たしか、とずいぶんあやふやな書き方になってしまうのだけれど、Clubhouseでフィンランドにまつわるちょっとした活動をあれやこれや報告しあうルームを立ち上げたのが2021年の4月だった。かれこれ2年ちかく続いた計算になる。

毎週一回、日曜日の朝に30分だけとはいえ、さすがに2年ともなるとネタ探しにも苦慮するようになった。宿題に追われる小学生の気分。

けれどそのいっぽうで、このClubhouseがいまとなっては自分とフィンランドとをつなぐささやかな紐帯となってくれている。テレビを観ていても、街を歩いていても、いそいそと“北欧”や“フィンランド”を探してしまうのは週一回のClubhouseのことがつねに頭の片隅にあるおかげだろう。

最近、日本橋高島屋で開催されていた『北欧デザイン展』を観にいってきた。もちろんClubhouseで報告するネタという意味でも申し分ない。

今回のこの『北欧デザイン展』では、監修に椅子のコレクションで知られる織田憲嗣氏があたっているのがひとつの見どころとなっている。

ぼくのように、90年代にデザイナーズチェアへの関心から北欧デザインに惹かれるようになった人間にとって、この織田先生と島崎信先生のふたりからはずいぶん多くの知識を吸収した気がする。そのため、織田先生のコレクションと聞くだけで自然と背筋がシャンとするのだ。ちなみに、織田氏は若いころ高島屋の宣伝部に勤務した経験があるのだそうだ。今回初めて知った。なるほど、この企画にはそういう「縁」があったのか。

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