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#DavidBowie
デヴィッド・ボウイとクラウトロック①/ダイアモンドの犬
パンクからポストパンクへ移り変わる時代に作られたベルリン三部作は、クラウトロックからの影響について語られる事が多い。しかし、クラフトワークやノイ!、カンなどの音楽と聴き比べると、似ている部分をさほどは感じられないようにも思える。ロウのB面で奏でられたミニマルやシンセサイザーの使い方に一番近しいものが感じられたりもするが、所謂クラウトロックの様な表現かというと違和感を感じる。確かにベルリンに住んでい
もっとみるデヴィッド・ボウイとクラウトロック②/ヤングアメリカンズ
カンのギタリスト、ミヒャエル・カローリは、バンドのドキュメンタリーの中で「ジェームス・ブラウンのような強力なリズムを求めていた」と発言していた。ドラマーのヤキ・リーベツァイトではなくバンドのギタリストもこういった考えを持っていたカンというバンドの特異性が伺える。ジェイムス・ブラウンが鳴らしたファンクのサウンドは、英米以外の国でも異なる形でファンクが形成されていた。「エーゲバミヤージ」に収録されたア
もっとみるデヴィッド・ボウイとクラウトロック③/ステイション・トゥ・ステイション
クラフトワークが77年にリリースした「ヨーロッパ特急」という曲の一節で彼らがボウイとイギー・ポップに会ったというフレーズが入っている。
この曲の「From station to station」というフレーズはボウイの76年のアルバム、ステーション・トゥ・ステーションからの引用であり、クラフトワークのメンバーとボウイ、イギーは実際にフランスで出会っていた。
・David Bowie - Thi
デヴィッド・ボウイとクラウトロック⑤/ヒーローズ
2013年、長い沈黙を破り多くの人の不意をつく形でリリースされた「ザ・ネクスト・デイ」。そのジャケットはアルバム「”ヒーローズ”」を塗りつぶす形で白枠に「The Next Day」とタイプされた古参のファンをドキりとさせるものだった。デザインを考えてこのアルバムが選ばれているかもしれないが、表現者としてのボウイ自身のキャリアのピークとして「”ヒーローズ”」を選び、それを更新しようという意欲を感じ取
もっとみるデヴィッド・ボウイとクラウトロック⑥/ステージ
ボウイとイーノ それぞれの活動
ボウイはベルリンで暮らす中で、タンジェリン・ドリームのエドガー・フローゼやノイ!のミヒャエル・ローターとのプライベートでの出会いはあったものの、彼らを作品に起用するまでは至らずドイツの音楽からの影響はありながらもあからさまに音に反映させることはしなかった。「ダイアモンドの犬」でノイ!を模倣したようなあからさまな表現は、実際のところ「ロウ」や「ヒーローズ」では殆ど聴
デヴィッド・ボウイとクラウトロック⑦/ロジャー
ベルリン生活を終えて
ワールドツアーを終えた78年、ボウイとイーノ、ヴィスコンティはベルリンを離れ、スイスでレコーディングをスタートさせる。
それまでレコーディングの際に使っていたイーノのオブリーク・ストラテジー・カードが全く機能しなくなったのか「ロジャー」ではアルバム全体に疲弊と閉塞感がアルバム全体を覆っている印象がある。よく言えばバリエーション豊か、悪く言えば散漫な内容とも言える。
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