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Tears for Fears(TFF) 彼らの曲をカバーしたアーチストは多いけれど、オリジナルアルバムは3枚

バンド名の由来
心理学者アーサー・ヤノフの著書『Prisoners of Pain』に登場する章題からそのまま取られている。直訳すれば「恐れのための涙」。ヤノフの提唱した心理療法である原初療法(ジョン・レノンらも受けたと伝えられる)は「恐怖や心の痛み (Pain)を心にしまわないで、子供のように声に出して叫べ (Shout)、泣け」というもの。ティアーズ・フォー・フィアーズの初期の歌詞に「Pain」「Shout」という言葉が頻出するのはそこから来ている。(wiki)


Tears for Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)

イギリス人の Roland Orzabal( vocal, guitar)、Curt Smith( vocal、bass)からなる2人組です。
1983年にファーストアルバムをリリース後、1989年にサードアルバムをリリースしたあと仲が悪くなり、Curt Smithが脱退。
その後、Roland Orzabalが名前を引き継いでアルバムを作ったり、お互いに歳を取ってから再結成(良くある話)しましたが、オリジナルアルバムは最初の3枚だけと言っても過言ではありません。

先日投稿した映画『Donnie Darko』では2ndアルバムから『Head Over Heels』が使われています。

また、Gary Jules がカバーで歌っていますが、エンディングで 1stアルバムから『Mad World』が使われています。
彼らが演奏するオリジナル曲はこちらです。

聞いて頂ければと思う曲

3枚のアルバムは一時期、聞き倒すくらい聞きました。
そのうち、何曲かをご紹介します。

3枚のアルバムリスト(個人的な備忘用😊)

The Hurting (1983)
1. "The Hurting" 4:20
2. "Mad World" 3:35
3. "Pale Shelter" 4:34
4. "Ideas as Opiates" 3:46
5. "Memories Fade" 5:08
6. "Suffer the Children" 3:53
7. "Watch Me Bleed" 4:18
8. "Change" 4:15
9. "The Prisoner" 2:55
10. "Start of the Breakdown" 5:00

Songs from the Big Chair
 (1985)
1. "Shout" 6:32
2. "The Working Hour" 6:30
3. "Everybody Wants to Rule the World" 4:10
4. "Mothers Talk" 5:09
5. "I Believe"  4:53
6. "Broken"  2:38
7. "Head over Heels/Broken (live)"  5:01
8. "Listen" 6:48

The Seeds of Love (1989)
1. "Woman in Chains"  6:30
2. "Badman's Song" 8:32
3. "Sowing the Seeds of Love" 6:19
4. "Advice for the Young at Heart" 4:54
5. "Standing on the Corner of the Third World"  5:30
6. "Swords and Knives" 6:20
7. "Year of the Knife" 6:55
8. "Famous Last Words" 4:31

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3枚と言いながら家には4枚ありました😅

最後に

PV最後の曲 "Sowing the Seeds of Love" は大好きな曲で、あとで知ったのですが、歌詞は政治的な内容を含んでいて、それでも英米で大ヒットした曲です。
参考までにその一節を載せます。

Politician granny with your high ideals
Have you no idea how the majority feels?
So without love and a promised land
We're fools to the rules of a government plan
Kick out the style
Bring back the jam

高い理想を持つ政治家のおばあちゃん
大多数がどのように感じているのか分らないの?
愛もなく、約束の地もなくて
私たちは政府が計画したルールに従う馬鹿もの(?)
様式なんて蹴飛ばせ
好きなものを取り戻せ
(jamはスラング「好きな曲」→「好きなもの」)
(訳:MOH)

この曲がヒットした1989年の首相 Margaret Thatcher をモロに批判しています。
今の日本に置き換えれば、米津玄師氏が某首相を批判する感じでしょうか?
先日投稿した『Book review:ぼくはイエローで...』にも彼女の批判が出てきます。亡くなってから8年経ちますが、今も彼女の経済政策は評価が分かれ、労働者階級には評判が悪いようです。当時、付加価値税(消費税)を8%から15%に引き上げ、所得税・法人税の大幅な税率の引き下げを行えば当然ですよね。

ちなみに今年問題となった香港の統治も、発端は彼女が首相の時、1984年12月19日に両国が署名した英中共同声明により、イギリスが1997年7月1日に香港の主権を中華人民共和国に返還し、香港は中華人民共和国の特別行政区になるのを決めたことによるものです。

noteに自分の好きな音楽を投稿していると、何故か英国(由来?)が多いことに気がつきました。投稿済みの Omar 以外にもIncognitoやその他いろいろ...

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
MOH