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Video Review;The Tomorrow War (Amazon Prime)

先月、AmazonがTV CMまでやっていたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
大運動会が始まって、TVでは定時のニュースも流されなくなり、このビデオプログラムがあったことを思い出して、見てみました。

1. 映画っぽいんですけど

パラマウント映画が劇場公開予定だったのが、流行り病で断念し配給権をAmazonに売却したそうです。
映画として作られていたのですね。

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2. どんなお話? (ネタバレです、でないとレビューが…)

2022年、30年後の未来から武装兵士の一隊が突然姿を現し「ホワイトスパイクというエイリアンに地球が侵略され、人類は絶滅寸前」と援助を求めてきた。
世界各国は時空転移の適正を持つ40歳以上を強制徴兵し、未来に送り込むが生還率は20%。
主人公(ダン・フォレスター:元軍人の生物学教師)は2051年に転送されるが、座標が誤って高所に設定され多くの徴兵が死亡する。
(空から人が振ってくる感じ)
生き残った主人公たちは「ラボ研究員の救出」を命じられるが、爆撃で意識不明となる。
他の生存者と共にダンは軍のキャンプに収容され司令官に面会したダンは、それが自分の娘のミューリと知る。彼女は対ホワイトスパイク兵器開発を担当していた。
ミューリはダンと希少なメスを捕らえ、海上基地でホワイトスパイクに有効な毒を開発する。奪われたメスを取り戻そうとホワイトスパイクの大群が基地を襲う中、ダンはミューリを残し過去に自動転送され、開発した毒を持ち帰る。
現在に戻ったダンは転送リンクが破壊されて、毒を生産しても未来に送ることが出来なくなったことを知る。
他の徴兵生き残りたちと「ホワイトスパイクは1000年前からロシア氷河内に潜んでいて、地球温暖化で解凍された」と推測する。
毒を大量生産しロシアに潜入したダン達は、氷河内で宇宙船を見つけ爆破してホワイトスパイクを全滅させた。

(以上wikiから抜粋してまとめ)

3. ここからレビュー

制作は、Skydance Media(Mission: Impossibleシリーズとかの)で、アクションは上手く撮れており、話のテンポも良好。
家族の不具合を主人公が行動する際の葛藤の原因としている(アルアル)。
安定の三幕構成。
多くの人が亡くなっても、主人公たちは生き残るハッピーエンド。

この映画に原作はなく、脚本家 Zach Dean(この映画が代表作らしい)の名前が挙げられています。
SFファンタジーなので何でもありですが、お話の中の設定が気になります。

・時空転移はワームホール設定なのに、生身の身体ですり抜けます
・2051年のテクノロジーが自動車を含め、現在と全く同じ
・一般人の主人公が強すぎ、斧でエイリアンを叩き潰し、ボスキャラと素手で戦う
・突然徴兵され訓練無しの中年オジサンオバサンが銃をぶっ放してエイリアンと戦う
・その中年の人たちの自己犠牲精神が高く、我が身を犠牲にして主人公を助ける
(主人公たちとは強制徴兵されて初めて会った仲)
・40歳以上徴兵の理由が「タイムパラドクスの回避」と出演者に言わせているが、全世界の人口が50万人しか残っていないのに、それを気にするの?

一応ファンタジーを書いているものとしては、設定の中での矛盾というか、違和感を感じるところが所々に出てくるのが気になります。
その結果、話の展開が少し強引に感じられました。
(自己犠牲を払わせるのなら、各々のバックストーリーを匂わせるとか)
そんなことを気にせずに単純に楽しめば、良い作品だと思います😊

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
MOH