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『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』 フィクションだが、戦争の悲惨さが伝わるマンガ

Kindle 期間限定無料で読んでみた。
過去にも何度か無料があり、読んだと思うが「戦争の悲惨さ」しか覚えていない。
全11巻で完結し、外伝を連載中。

アニメ化も決定しているらしい。


Wikipediaから

アメリカ軍の当初の計画では島を4日で攻略する予定であったが、最終的に2ヶ月半を要することとなり、アメリカ軍の作戦計画を大きく狂わせることとなった。 要塞化した洞窟陣地などを利用しゲリラ戦法を用いるという、日本軍が見せた組織的な抵抗戦術はアメリカ軍を苦しめ、後の硫黄島の戦いへと引き継がれていくことになる。

wiki

硫黄島の戦いにその戦術が引き継がれたらしく、2つの戦いの犠牲を比較してみた。

【戦死者】from wiki
ペリリューの戦い
日本:10,022人、米国:2,336
硫黄島の戦い
日本:17,845-19,900人、米国:6,821

硫黄島ほど知られていないが、多くの方が亡くなっている。

硫黄島の戦いは、以前『硫黄島からの手紙(字幕版)』と『父親たちの星条旗(字幕版)』の両方を続けて観た覚えがあり、『硫黄島…』は島での苦悩、『父親たちの…』は帰国者たちの苦悩が語られていたと記憶している。


雑感

戦争の歴史を元にしたフィクションは、その物語が「お話」であっても、そこでは多くの人々が徴兵され亡くなったのは事実で、その惨状には目を背けたくなる。

そんな「どうしようもない、救いようのない」ことを21世紀に入ってからも「やって当然」かのように仕掛ける国があり、それを「何としてでも止めさせる」ことを考える国もない、2023年の現実がある。


一方で、地球環境のために「カーボンニュートラル」「SDGs」とのたまいながら、航空便数がコロナ以前に戻りつつ増便されることを喜んだりしている。

地球にとって、人類は迷惑な生き物である。

東京のゲルニカは、こちら


MOH

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