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ピーチボーイリバーサイド:: 『桃太郎』の後日談?/物語的にはロードオブザリングとワンピースの掛け合わせ

「Kindle3巻まで無料」に釣られて読んで見ると、大好きな世界観。
2008年から発刊されていたとは知らなかった。

『流れてきた大きな桃が一つではないとしたら…』から始まる、架空の中世ヨーロッパを舞台にした物語。
人間以外の種族も多く、鬼が強い悪役として登場する。

日本から来た桃太郎(キビツミコト)や、桃の目の力(鬼を一瞬で成敗する)が出現したサルトリーヌ・アルダレイクサリー)が旅に出る物語。
ミコトは犬連れ(猿と雉は居ない)、サリーは異種族を連れて旅をする。

2021年にアニメが放映された模様。

INTRODUCTION
 
昔々のお話です。
ある所におじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに おばあさんは川へ洗濯に──(中略)
 
ついには鬼を退治しましたが、
外国にも鬼がいるようなので…
桃太郎は海を渡りました。
 
すごいのは倒したこと 喜ぶべきは救ったこと
ただ一つ…駄目だったことは……
 
────楽しんだこと
 
これはもしもの話だが……
 
もし流れてきた大きな桃が一つではないとしたら…
日本に流れてきた桃が複数あるうちの
一つに過ぎないとしたら…

https://peachboyriverside.com/intro/

雑感

読み始めて、設定された世界観にとても惹き込まれた。
「そっかー、こういうヒーローものもアリだね。童話を読んだことがある人なら誰でも知っている『桃太郎』」
 
ミコトサリーの価値観が対比的(鬼を成敗 vs 妥協して共存)なのも面白い。
同じ正義のキャラクターで仲間だけど、ミコトは「殺す」サリーは「殺さずになんとかしたい」の関係は『リコリス・リコイル』の井ノ上たきな錦木千束との関係を思い出す。(リリースはピーチボーイの方が早い)

話が進むにつれ鬼の成敗、異種族との旅には留まらず、キャラクターが増え、国同士の争いに巻き込まれて、そこで異能を発揮するのは『能平(私、能力は平均値でって言ったよね!)』を思い出す。(リリースはピーチボーイの方が早い)

キャラクターが増えていく中で、死んでも普通に元の自分に転生するものがいたり、次元を超えて未来の知識を得て職人にクルマを作らせ運転する鬼もおり、『なろう』系転生ものにありがちな要素が盛り込まれてくるので、読み始めに抱いていた「これからどうなる?」という期待感は薄くなる。

途中から多くの神や天使も出てくるので、物語の設定にまとまりがなくなりつつある感じがする(なんでもありの世界)。
コミックはまだ終わる気配がなさそうなので、どうなるのかが気になる。

長く続くコミックは、読者に甘えて話の繰り返しを是とするのか、読者の目先を変えるために新キャラを続々と投入するしかないのかも知れない。
 
だから『ワンピース』は、凄いのかも…

MOH

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