文藝春秋を紙の月刊誌で読んでいる頃、彼の記事がよく掲載され読んでいた記憶がある。
彼の単行本を読むのは初めて。
出版元の著者情報とWikipediaの概略が微妙に異なっていて面白い。
この本を読む限り、wikiの方が実態に近い。
今までの著書が800冊、この本の中に書かれていた。
雑感
Kindleで136ページ(Kindle Unlimited)すぐに読み終わるエッセイ?評論?
こういう類の本をなんと呼ぶのだろう?
そんな事に拘ると「前頭葉バカ」になってしまうのかも。
上に引用した紹介のとおり、先例主義に凝り固まった日本社会・日本人への批判と警告が内容の大半を占める。日頃、感じていることなので読んでいて違和感は感じなかった。
差し障りのない範囲で本文から引用したい。
「今までそうだったから」とか「みんなが言っているから(みんなって誰?)」とか、自ら考えることをせず「他の人にお任せ」状態が続くと、自分も社会もこれからの時代には生きていけないことを述べている。
凝り固まった考えで、他の意見に耳を貸そうとしない人も前頭葉が劣化しているらしいし、そんな人を見掛けたこともある。
どの章も腑に落ちる話ばかりで面白く読めたが、Amazonのレビューで(トップの方)「知らなかった」「斬新です」というコメントを読むと、そのレビュアーが今までどう生きてきたのかが気になる。
また、この本をマトモに読まずに(読めずに?)全否定するコメントに多くの「役にたった」が付いているのをみると、やはり日本人の前頭葉は劣化しているのかもしれない。
MOH