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読書記録 :: マツリカ・マジョルカ :: 物語の書き方を考えてみる

最近、日常系の物語を書き始め『何か参考になるものは』と思い、たまたま目に付いた小説。
この本も、作者も、初見である。


読書感想文

主人公は高校1年のボッチくん。
ある切っ掛けで、廃屋ビルに常駐する年上の女子高校生と関わる1年間が、4編の物語で綴られる1人称の小説。

柴山祐希、高校1年。クラスに居場所を見付けられず、冴えない学校生活を送っていた。そんな彼の毎日が、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで一変する。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされつつも、学園の謎を解明するため、他人と関わることになる祐希。逃げないでいるのは難しいが、本当はそんな必要なんてないのかもしれない……彼の中で何かが変わり始めたとき、自らの秘密も明らかになる出来事が起こり!? やみつき必至の青春ミステリ。

Amazon

Amazonの解説に『ミステリ』と書かれているが、ミステリー感は薄い。

Amazonのレビューは、少女「マツリカ」と「柴犬」の掛け合い、マツリカの太股描写の話が多い。
この本、90%過ぎから主人公のことが明かされて、ようやく腑に落ちることとなる。


小説の分類に拘る?

出版社は小説・文学のジャンル、種類を分けているらしい。

小説・文学の種類、ジャンルを徹底解説【完全版】


今まで書いてきた小説は、日常系の雰囲気を残しつつ、ストーリーはSF。
主人公たちは超能力者で、タイムトラベルは日常茶飯事😊
『 安定を重視して就職したつもりの会社が・・・ 』

先日まで note の記事として掲載した小説、2万文字程のエピソードが1つ終わっただけだが、次のエピソードを書いていて、ふと思う。
『 (仮)彼女と僕の奇妙な日常
「これって、どんな小説?」

有名な作家さんは「小説なんて、自分が好きに書けば良いのだよ」と仰るが、Web小説を挙げているレベルでは、そうもいかない。

日常系で物語が進むにしても、その先が『ミステリー』なのか『SF』なのか『サザエさん(究極の日常系)』なのか。

形には拘っていないし、そんなことを気にしていたら堅苦しくて書きにくくなるので余り考えていないが、物語のスタートが同じでもエピソードのゴールが異なると、登場人物の所作や全体の流れが徐々に変わってくるのが悩ましいところ。

SFは変なものが出て来たり変な世界が中心になり、ミステリーは出来事の違和感とその謎解きが中心となる。

いずれにしても、読者に『なぜ?』を思わせ続け、最後まで引っ張っていけるのかどうか。
そのチカラ強さが小説の良さにつながると思う。

『 (仮)彼女と僕の奇妙な日常 』 エピソード1
書き終わってみると『ミステリーを纏ったサザエさん系』かな? とか思っている。
次のエピソード、もう少しミステリーっぽく書いたものか?と思う今日この頃。


MOH