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Nomadland(ノマドランド) " I’m not homeless. I’m just houseless."

原作は、ジャーナリストのジェシカ・ブルーダーによるノンフィクション。

ノマド: 漂流する高齢労働者たち』(Nomadland: Surviving America in the Twenty-First Century)は、ジャーナリストのジェシカ・ブルーダーによる2017年のノンフィクション本。グレート・リセッション以降、季節毎の仕事を求めてアメリカ中を旅する生活に陥った年配のアメリカ人の実態が記されている。

出版直後にフランシス・マクドーマンドとピーター・スピアーズが権利を獲得し、2019年2月にフォックス・サーチライト・ピクチャーズが配給権を獲得した。『ノマドランド』(Nomadland)という題でクロエ・ジャオ監督・脚本で劇映画化され、2020年に公開された。マグドーマンドとデヴィッド・ストラザーンの他、書籍で取り上げられたヴァンドウェラーのリンダ・メイ、シャーリーン・スワンキー、ボブ・ウェルズが出演している。第78回ゴールデングローブ賞でドラマ映画賞と監督賞を受賞した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ノマドランド

ドキュメンタリー風の映画。
映画に登場する実在の有名人は、少しカルトっぽい。


ストーリーがあるわけではないので、トレーラーを観ていただければ、この映画の雰囲気は掴めると思う。


雑感

アメリカ北部大陸の広大な景色を映し出した映像は「素晴らしい」の一言。
ただ、そこを棲家とせざるを得ない高齢者たちの現実は厳しい。

コロナ禍の間、米国でAmazonが大量に雇用者を増やすニュースを度々聞いたが、それに応募する人たちにこのような高齢者が多く含まれているとは知らなかった。
住宅手当の代わりに、寝起きするクルマを置く場所(月極で電気や水道が使える)の費用をAmazonが負担し、その高齢者はAmazon の巨大配送センターに期間雇用され、年齢に関係なく商品の箱詰めを担う。

トレーラーハウスではなく、大きなワンボックスカーを住居にする高齢者。
その理由は「家に住む(維持する)お金がない」こと。
だが、主人公を含め頼れる親戚のいる高齢者でも、ノマドランドを選択する人が米国には存在する。

島国の日本では真似できない生活様式。
経済的な厳しさは辛いとは思うが、自由に好きなところへ家財道具一式を持って渡り歩く姿に憧れがないわけではない。

主人公の言葉で心に残った一言。
"  I’m not homeless. I’m just houseless. "
同じ様に感じた方は多く、それを教材している人もいる。

プライムビデオで観られます。


MOH


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