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『BECKY/ベッキー』 ネオナチが悪者役の映画は思う存分、殺って良い設定になっている

スッキリ感(グロいけど)ありのB級映画だと思っていたら、続編の『The Wrath of Becky』が、2023年5月に米国で公開された。

13歳の少女ネオナチ脱獄犯が繰り広げる壮絶なバトルを描いたバイオレンススリラー。母を亡くした少女ベッキーは父から再婚相手を紹介され、滞在中の別荘を飛び出す。しかし脱走した凶悪犯4人組が別荘に押し入り、ベッキー以外は人質にされてしまう。反撃に出たベッキーは、恐るべきスキルを駆使して犯人たちを追い詰めていく。「アナベル 死霊人形の誕生」のルル・ウィルソンが主人公ベッキーを演じ、「ピクセル」のケビン・ジェームズ、「テッド」のジョエル・マクヘイルが共演。「ゾンビスクール!」の監督コンビ、カリー・マーニオン&ジョナサン・ミロがメガホンをとった。

https://eiga.com/movie/95544/

父親を殺されてから、ベッキーの脱獄囚への容赦ない攻撃が続く物語。

ネタバレありの感想

内容はeiga.comの引用が全て。
ネットで語られている通り『スプラッターのホームアローン版

ただ、主人公ベッキーに「恐るべきスキル」は無い設定である。
脱獄犯を殺る方法は、狡賢い子供の思いつき範囲。

1人目:滑車を滑り飛び蹴りして、鉛筆の束で滅多刺し
2人目:溺れそうな脱獄囚にモーターボートでバックしてスクリューの餌食に
3人目:除草機付きバギーで轢いてズタズタに
4人目:「君は立ち直れる」と説得する脱獄囚の頭を銃で狙い撃ち
 
事件後、警察署の取り調べで「よく覚えていない」というしたたかさを見せるところに、キャラクター設定の徹底さが伺われる。

作成陣は最初から続編を考えていたのかも知れない。
今年米国で公開された続編映画のトレーラーはこちら。

主人公役、LULU WILSONの年齢が主人公に近いので、この映画が3年ごとに続けば、面白いのかも(成人になれば捕まらざるを得ないと思うが)。
 
続編『The Wrath of Becky』も『BECKY』と同様、何も考えずに娯楽として楽しむ映画。
 
この映画もそうだが欧米の作品に、元ナチスネオナチを悪者にする物語が多い。「設定に困ったときのナチス頼り」なのかも知れない。
インディ・ジョーンズの最新作も同様。

ロシアのプーチンも軍事侵攻で「ウクライナの非ナチ化」を謳っている。

悪役をナチスに設定した映画は「とりあえず楽しめばいいんだよ」なのかも知れない。

同じ設定で戦争を始める人は「とりあえず戦争したいんだよ」なのかも知れない。

MOH

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