『BECKY/ベッキー』 ネオナチが悪者役の映画は思う存分、殺って良い設定になっている
スッキリ感(グロいけど)ありのB級映画だと思っていたら、続編の『The Wrath of Becky』が、2023年5月に米国で公開された。
父親を殺されてから、ベッキーの脱獄囚への容赦ない攻撃が続く物語。
ネタバレありの感想
内容はeiga.comの引用が全て。
ネットで語られている通り『スプラッターのホームアローン版』
ただ、主人公ベッキーに「恐るべきスキル」は無い設定である。
脱獄犯を殺る方法は、狡賢い子供の思いつき範囲。
1人目:滑車を滑り飛び蹴りして、鉛筆の束で滅多刺し
2人目:溺れそうな脱獄囚にモーターボートでバックしてスクリューの餌食に
3人目:除草機付きバギーで轢いてズタズタに
4人目:「君は立ち直れる」と説得する脱獄囚の頭を銃で狙い撃ち
事件後、警察署の取り調べで「よく覚えていない」というしたたかさを見せるところに、キャラクター設定の徹底さが伺われる。
作成陣は最初から続編を考えていたのかも知れない。
今年米国で公開された続編映画のトレーラーはこちら。
主人公役、LULU WILSONの年齢が主人公に近いので、この映画が3年ごとに続けば、面白いのかも(成人になれば捕まらざるを得ないと思うが)。
続編『The Wrath of Becky』も『BECKY』と同様、何も考えずに娯楽として楽しむ映画。
この映画もそうだが欧米の作品に、元ナチスやネオナチを悪者にする物語が多い。「設定に困ったときのナチス頼り」なのかも知れない。
インディ・ジョーンズの最新作も同様。
ロシアのプーチンも軍事侵攻で「ウクライナの非ナチ化」を謳っている。
悪役をナチスに設定した映画は「とりあえず楽しめばいいんだよ」なのかも知れない。
同じ設定で戦争を始める人は「とりあえず戦争したいんだよ」なのかも知れない。
MOH