「ダンダダン」毎週火曜日1位(ジャンプ+)を数年見逃していた
「なんか変なのが1位だなぁ」くらいにしか思っていなかった。
たまたま第一話を読んでみると、その設定に感心。
このPVは第一話を上手く纏めている。
こんなお話。
作者の龍 幸伸氏(たつ ゆきのぶ)は、藤本タツキ氏(『チェンソーマン』作者)のアシスタントをしており、『ダンダダン』の企画を構想していた時と、藤本氏の『チェンソーマン』の第1部完結の頃が時期的に重なっていたらしい。
それを知ると本作の作風に何となく納得いく。
ちなみに連載中の「ジャンプ+」では初回限定無料で全話(最新は147話)読むことが出来る。
雑感
妖怪をテーマにした物語は数え切れないほどあり、宇宙人をテーマにした物語はそれほど多くはないと思うが、見掛けないがないわけではない。
「ダンダダン」は第1話から妖怪と宇宙人の両方が出てきて、主人公たちは彼らのチカラを貰ったりしながら、超能力を使い撃退する。
普通の物語であれば、最終話近くになってから出てきそうなシチュエーションが初回から「これでもか!」というくらいインフレ状態で出てくる。
内容的にはコンテンツ過剰な物語と思えなくもないが、登場人物たちがそれを難なくこなしてしまうので違和感を感じさせない。
主人公の一人、ヲタクな男の子(名前が高倉健😊)が「金XX」を取られて探し回るコミカルさも健在。
全然イカさない高倉健に、思いを入れるギャル(死語だと思うがそう表現されている)や美少女が登場する設定も盛りだくさん。
「いろいろ(売れるための)要素を全部ぶち込みました」感を感じるが、最初の数十話くらいまでは新鮮に読むことが出来る。
人によっては途中で絵が飽きて追うのを辞めた、という話も聞く。
確かに、個性的な図の構成と変なキャラクターが散りばめられたコミックではあるが、それ故にアニメ化すると見応えはありそう。
デジタルコミック〜アニメ化は集英社の戦略に適っており、この流れは当分続くと思う。
「ジャンプ(集英社)=IP管理会社」を目指しているらしい。
この業界で少し知っている話をさせていただくと、多くの人がスマホやタブレットで見ているコミックの配信、これらのデジタル化を出版社(例えば集英社)がやっているわけではない。
配信作業を請負う会社が出版社から素材を受け取り、デジタル化〜配信を一手に引き受けていることが多い。
請負う会社(決して小さくはない)がエンジニアを抱え込んでおり、業務を引き受けている。
なので、出版社はIP(知的財産)の管理に集中できる。
そんな業界になりつつあると思う。
MOH