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Alita: Battle Angel(アリータ: バトル・エンジェル)脚本,製作: ジェームズ・キャメロン/名前に釣られて観たけれど… / 作品論とか

CGは良かった…

木城ゆきとによる日本のSF漫画「銃夢(ガンム)」を、同作の映画化を長年にわたり熱望していたジェームズ・キャメロンの脚本・製作により、ハリウッドで実写映画化したアクション大作。監督は「シン・シティ」のロバート・ロドリゲス。主人公アリータ役は「メイズ・ランナー」シリーズのローサ・サラザールが務め、いずれもオスカー俳優であるクリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリが共演。数百年後の未来。スクラップの山の中から奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータは、サイバー医師のイド博士によって新たな体を与えられ、目を覚ます。しかし彼女は、自分の過去や今いる世界についてなど、一切の記憶が失われていた。やがてアリータは、自分が300年前に失われたはずの最終兵器として作られたことを知り、そんな兵器としての彼女を破壊するため、次々と凶悪な殺人サイボーグが送り込まれてくる。アリータは、あどけない少女の外見とは裏腹の驚異的な格闘スキルをもって、迫り来る敵たちを圧倒していくが……。

2019年製作/122分/アメリカ
原題:Alita: Battle Angel
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2019年2月22日

https://eiga.com/movie/88451/


原作はこちら(新装版は全12冊 1〜3冊まで Kindle Unlimited)

未来。
空中都市ザレムが全てを支配する世界。
地に残されたわずかな人類は、ザレム直下に吐きだれるゴミ溜めの周囲に寄り添い、なんとか生き延びていた。

人とは何だ?
生とは何だ?

スクラップ場より再生したサイボーグ少女ガリィは、過去と現実、肉体と機械の狭間で、もがきながら宿命へと立ち向かう。

緻密な描写、圧倒的なイマジネーション、極限状態で突きつけられる根源への問いかけ、圧倒的想像力で描かれ、今なお全世界を魅了しつづける一大SFサーガ『銃夢』シリーズの原点!!

サイバネ医師であり賞金稼ぎでもあるイド・ダイスケは、スクラップの中から少女の頭部を見つけ再生させる。少女は、記憶を失っていたものの、失われた古武術・機甲術をその身に宿していた。自身のルーツ、生きる意味……人生の問いを追い求め、少女は賞金稼ぎとなり、戦いの日々を送るのだがーー。今なお進化しつづけるSFアクションの原点にして精髄!!

©Yukito Kishiro

https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000048448


映画の感想

冒頭に書いたとおり、CGは良かったと思う。
ただ、主人公アリータの気持ちの動きや感情の揺れが画面上からは読み取れなかった。
 
圧倒的な強さが前提なので、どんな敵が向かってきても戦いは無双に終わり、その設定に既視感を感じ「何なのかな?」と思い、思い出した。
異世界系の無双転生。
 
アリータは失われた数百年前の技術で作られたサイボーグ。
主人公が時代を経て生まれ変わったも同然と捉えれば異世界転生だが、原作の雑誌連載期間が1990年代初めなので、結果的に似ているだけなのかも知れない。

原作のコミックは1冊しか読んでいないので、多くは語れないが「人間とは 何なのか? ロボットと 何が違うのか?」という主題は読み取れる。
 
映画の感想をまとめれば、次のとおり。 
CGは良い。登場人物たちの動きや感情が淡々としており、視聴していて(物語の)中には入りにくい
 
 
 

最近、小説・音楽・映画 を鑑賞して思うこと

この映画を観終わってから、最近考えていたことを確認できた。

・少しでも心を揺さぶる作品は、何らかの感情を呼び起こす。
・「感情」に触れた作品は(良い感情でも悪い感情でも)人に伝えたくなる。
・人に伝えたことにより、その作品を心の中で反芻し印象が強くなる。
・強い印象が広がれば、その作品は多くの人が触れることとなる。
 
人間って所詮、感情の動物なので、その動物の心を揺さぶることが出来る作品が優れた作品なのだと思う。
 
今まで自分が作った作品(小説・音楽)は、どうか?
……「人の気持ちを揺さぶる」要素が、全然足りない。
 
小説も音楽も、足りない要素が分かっていても、それを満たすことは難しいのが悩ましいところ。
 
 

MOH
 
 

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