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2024年8月の記事一覧

The Signal/2015年米国SFスリラー映画/謎にクセのある作品

SF映画としてもスリラー映画としても、好き嫌いが分かれる作品。 雑感主人公たちが隔離施設に監禁されている映像が長く感じられ、それが政府の施設であれば映画とは言え、あんなに都合よく主人公たちが抜け出せるはずがない。 施設を逃げ出してからの行動と、彼らを取り巻く環境も不自然。 そんな疑問を抱きながら映画は後半へと向かう。 主人公に「ここはエリア51だから云々」と語らせ、逃げ出した後も政府の秘密基地内から抜け出せていないことを示唆する。 ラストシーンまで主人公を追うデイモン

Strangers of Patience(邦題:美しすぎる裸婦)美しい映像が主人公/ロシアのしつこい写真家は要注意…

「映像が綺麗」な、映画だと思う。 それだけだと飽きが来るので、Amazon で一番濃いレビューどおりの映画なのかを確認するために見続けた。 雑感マリーナが聴覚障害者でないことが分かる決定的な場面は、アンドレが不在の時に階下で鳴る電話に気がつき、階段を降りて固定電話の側まで行くシーン。 電話器を眺めるが受話器を取ることはない。 こんなシーンがあるのに、その他の多くのAmazon 評価は「女性虐待云々」等々、単なる変態映画と勘違いしている。 プライムビデオ評価者の多くは(無

Absolutely Anything(邦題:ミラクル・ニール)/アホらしくて笑い飛ばせるSFコメディ/ロビン・ウィリアムズ最後の(声の)出演作品

1時間半の短い映画で、肩の力を全力で抜いて楽しめる。 公開当時、The Guardianの表は⭐️一つ⤵️ 「チープで陰気なSFコメディ」との評。 雑感SF設定を使ったコメディ映画。 The Guardian 評のとおり安っぽさに溢れているが、陰気には感じなかった。 主人公がなんでも出来る能力を使い、世界平和や地球温暖化に対応するシーンは、この映画が公開されてから10年経った現在がより深刻な課題。 当時はまだ笑い飛ばせるレベルだったのかもしれない。 映画の中でも、どれもが