断乳は突然に part1
今週月曜、悪阻の診断書を書いてもらうのがメインの目的で、産院を受診。
雨だし延期しようかなと思ってた。そのくらい軽い気持ちで行った。
いつものようにエコーを見て順調ですね、と。流れで「お腹は張りますか?」と訊かれた。
正直お腹の張りって私はわからない。
ただ数週間前に生理痛のような感覚があったのでそれを伝え、膣内エコー?をすることに。
まぁ大したことないんだろうなと思いながら、診察台にもたれていた。
「胎盤の位置が低いですね。このままの感じだと助産院では産めないですね。」
思いがけない言葉に、私はフリーズした。
まだ15週だから子宮が大きくなれば胎盤が持ち上がって上に持ち上がる可能性は大いにある。
しかし、私は想像していなかった程狼狽えた。
1人目を産んだ時、私はクリニック2(3)件、総合病院1件をはしごして悩んでいた。
あの時は違和感や不安の正体が、産む場所にあると思い、転々としていた。
大きい病院ならNICUもあるし輸血もあるし、信用できるはずだ、そう思い総合病院に転院した。
変わっても変えても、不安は消されず、むしろ自分が決めたことに自信が持てないこと、覚悟が決められないことで酷い自己嫌悪だった。
結果、助産院に辿り着いた。
私が求めていたのは、精神的な安心だったのだと、振り返って分かった。
お産の時間は助産師さんたちや夫がずっと付き添ってくれて、大切にされていることをヒシヒシと感じていた。
だから、産んだ後は寂しさすら感じた。
あの時から、次も助産院で産みたいと迷う隙もなく思っていたし、妊娠出産も助産院ありきで、したい!と思った。
もし、助産院で産めなかったら、妊娠した意味が霞んでしまうような、そのくらい。
(言葉にしたらすごく酷いこと言ってるな)
でも、そこで初めて私の嫌なところを自覚した。
今まで「帝王切開」や「促進剤」を他人事としていたこと。偏見。
病院で産むことへの偏見。
と同時に助産院で下から自然出産で産むことへの執着と虚栄心。
1人目の産む場所で助産院に辿り着いたこと、そこで素敵な思い出が出来たこと、それ自体は純粋な思いとして何にも咎められる余地もない。
ただ、私はあの時散々悩んで苦しんできたくせに、その選択肢だったら身に起きていたそれら(促進剤等)を「よくない」ことに仕立てて、自分の選択の正しさを強めようとしていたのではないか。
そこに、今日の今日まで無自覚だった。
「どんな産み方でもいい」
そんな言葉を、誰かの言葉を、誰かがたくさん悩んだり経験したり見聞きして一周して辿り着いたはずの言葉を、
私はまるで自然に私から湧き出たかのように、あるいは理解のある善人面をして、その言葉を元から私が持っているように、思っていた。
そもそも、助産院で産めることになったとしても生まれるその日にならなければ、状況は数分単位でころっと変わることなんてザラにあるはずなのに。
同時に、この状況は「私とお腹の子を信じきる」ための試練なのだと思った。
上記の私の偏見に気がついたのは、試練だと気がついた後。
で、今書き連ねて思うのが「信じきる」ことと、偏見に気付くこと、言い換えると自分の考えの至らなさに気付いたりすること、
それを両立して同時に出来るのだろうか、ということだ。
私はすぐ二項対立にしてしまう悪い癖がある。
本当は、端と端に並べるものではないのかもしれない。
純粋に美しく生きていきたい、そんな理想としては「信じきる」ことで理解が深まって、広がって、そこで自分の偏見も含めて色々と見えてきたらいいなと思う。
偏見とまでいかずに、ただ私にはこんな思いがあるんだと認識するだけでいい。
どんな産み方でもいい、というのは、赤ちゃんが無事に生まれて、母体である私が死ぬことなく障害も残らず無事に生むことが出来れば、それでいい。ということだと思う。
本当に至極真っ当その通りで、赤ちゃんや母体の状況で、そのためにベストな手段・生む場所が、どんな産み方でもよくて、すべてベストだ、ということになるのだと思う。
なのに、私は未だ助産院で産みたいと思っている。執着やエゴなのかな。
いや、本当は純粋な思いのはずなんだけど。
甘えん坊の娘に、弟か妹が生まれる瞬間を立ち会わせたい。
夫にずっとそばにいてほしい。
赤ちゃんと呼吸を合わせようと感じながら、産みたい。
みんなで臍の緒を切りたい。
みんなで赤ちゃんが私の身体から生まれてくる瞬間に立ち会いたい。
これは私の望み。やっぱりまだ希望があるうちは諦めたくない。
そこで題名に戻ってくる。
少しでも希望を繋げるために、断乳を決めた。
子宮収縮を起こすことで胎盤によくない影響が少なからずあるのであれば、今ベターな選択をしたい。
夫には助産師さんに聞いてみなよと言われたが、恐らく子宮収縮するか否かだと思う。
実際昨日授乳している間、子宮なのかわからないけど周辺の臓器がゴロゴロ動いたのはわかった。
急に怖くなって片方の乳だけでストップした。
(長くなるので次にしてみる)
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