分類別古単no.35:学問漢学
35■学問
受験生のための単語リストです。
ここでは「道理・非道理・理不尽・納得」というニュアンスを持つ語を集めてみました。
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■次の語の意味をA→Bで確認!
A 単語リスト
1・ふみ
2・さくもん
3・ざえ
B 語義と語感
1・ふみ
➀手紙
②漢詩・漢文・学問・書物
2・さくもん
=漢詩を作ること・漢詩
■→ふみにはもちろん手紙の意もあるが、漢詩・漢文・学問・書物を指し、■さくもん(作文)とあれば漢詩文を作ることを指す。
3・ざえ
①学問・漢学の能力
②諸芸の才能
■→「才」は生まれ持っての資質能力であり、もちろん、和歌や管弦などの諸芸能の才能を指すことも多いが、平安貴族男子においては、公式文書は漢文、精神的規範も漢学であり、漢学の素養・能力は必須であったため、ざえ・ふみといった語は中古では、漢学・漢詩を指すことが多いことも意識しておきたい。
■例文で演習!
C 例文
➀はかなきふみつけなどだにせず。
②限りなきものにて、ふみにも作る。
③かかることはふみにも見えず、伝へたる教へもなし。
④さくもんの(船)にぞ乗るべかり ける
⑤かたち・心ざまよき人も、ざえなくなりぬれば、しなくだり、
⑥和歌のざえなむはべる。
D 例文の解釈
➀ちょっとした手紙を結び付けなどさえしない。→文法:だに=類推副助詞
②この上なくすばらしいものとして、漢詩にも作る。
③このようなことは書物にも見られないし、伝えている教えもない。
④漢詩の船に乗ればよかったなあ→文法:の=準体法・べし=適当・ける=詠嘆
⑤容貌や心構えが良い人も、教養がなくなってしまえば、品位が下がり、
⑥和歌の才能があります。
1 ■単語リスト
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2 ■ポイント
■
■■2 ■各語の基本的な語義
3 ■次の例文を解釈してみよう
4■例文の解釈
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