見出し画像

分類別古単no.45:疑問の副詞

45■疑問の副詞

受験生のための単語リストです。
ここでは「疑問の副詞」を集めてみました。
全体の50音索引はこちらへ

■次の語の意味をA→Bで確認!

A 単語リスト

1・いかで
2・いかが
3・いかに
4・なでふ
5・など・などて・などか

B 語義と語感

1・いかで
➀疑問・②反語
③願望:どうにかして・なんとかして
2・いかが
➀疑問・②反語
3・いかに
➀疑問・②反語
③どんなにか~・さぞかし~・なんと
■→「いかで・いかに・いかが」は疑問詞として、疑問・反語の文に用いられる。「どうして~か(いや~でない)」という解釈である。ほかに、「どんなにか~・さぞかし~」のような強調のニュアンスを帯びることもあるが、その意は文脈でたぶん汲める。
■どうしても覚えておきたいのは、いかでに願望の意味で解釈するケースがあること。この場合は、下に意志の助動詞・願望の終助詞を伴う。どうにかして・何とかしてのように解釈する。

4・なでふ
➀何という・②どうして
5・など
=どうして・なぜ
■→「なでふ」は「なんという」が変化したかたち。「など」の語群は「なぜ」と置き換えて「どうして・なぜ」を連想すればよい。


■例文で演習!

C 例文

  1. いかでさることは知りしぞ。

  2. いかで月を見ではあらむ。

  3. いかでとく京へもがな」と思ふ心あれば、

  4. いかでこの男にものいはと思ひけり。

  5. この雪いかが見ると一筆のたまはせぬほどの、ひがひがしからん人

  6. 君の仰せごとをば、いかが背くべき。

  7. こぼちわたせりし家どもは、いかになりにけるにか

  8. このごろの山の紅葉はいかにをかしからむ。

  9. こはなでふことのたまふぞ。

  10. 今朝などか悲しかるらん

D 例文の解釈

  1. どうしてそのようなことは知ったのか。

  2. どうして月を見ないでいられようか、いや見ないではいられない。

  3. 何とかして早く京へ帰りたい」と思う心があるので、→文法:もがな=実現不可能な願望終助詞

  4. 何とかしてこの男に恋心を訴えたいと思った。

  5. この雪をどのように見ているかと一筆もおっしゃらないくらいの、ひねくれている

  6. 主君のご命令を、どうして背くことができようか、いやできない。→文法:べき=可能

  7. 一面に壊した家々は、どのようになったのか、

  8. このごろの山の紅葉は、どんなにか趣深いだろう。

  9. これは、なんということをおっしゃるのか。

  10. 今朝に限ってどうしてこれほど悲しいのでしょうか。→文法:し=強意の副助詞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?