分類別古単no.36:もてなし・準備
36■もてなし・準備・用意
受験生のための単語リストです。
ここでは「もてなし・準備・用意」というニュアンスを持つ語を集めてみました。
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■次の語の意味をA→Bで確認!
A 単語リスト
1・あるじ・あるじす・あるじまうけ・まらうど
2・いそぐ・いそぎ・まうく・まうけ・したたむ・あらまし
B 語義と語感
1・あるじ・あるじす・あるじまうけ・まらうど
■もてなす
→■あるじはもちろん主人だが、客人(■まらうど→まれ・ひと)をもてなす役目があることから、主人として御馳走してもてなすこと・饗応の意で用いられる。■あるじまうけとも言う。■あるじすと動詞で用いられることも多い。
2・いそぐ・いそぎ・まうく・まうけ・したたむ・あらまし
■準備する
→「いそぐ・いそぎ」は差し迫った行事の支度を急いですること。「いそいそ」にも通じる。「まうく」は「設く」であり、もうける(持つ)・設置するの意もあるが、予想される事態に前もって備える・饗応などの準備をする意。「まうけの君」と言えば、皇太子(次の天皇として用意された君)のことを指す。「したたむ」は「したたか」に通じ、抜かりなく準備をすること、あるいはしっかり処理や整理をすることを指す。「あらまし」は「あり+まし」で「こうあってほしいこと・あるだろうこと」の意から、計画・予定。現在と同じように、概略の意でもちいられる。
■例文で演習!
C 例文
①和歌、あるじもまらうども、こと人もいひあへりけり
②方違へに行きたるに、あるじせぬところ。
③春のいそぎにとりかさねて催しおこなはるるさまぞいみじきや。
④入道、今日の御まうけ、いといかめしう仕うまつれり。
➄ところどころにまうけなどして行きもやらず。
⑥皆この(出家の)あらましにてぞ一期は過ぐめる。
⑦送りし者に右のあらまし語り
D 例文の解釈
①和歌を主人も客も、そのほかの人もよみあった
②(興ざめなもの)方違えに行ったのに、もてなしをしない家。
③新年の準備に並行して取り行われるさまはすごいものだ。
④入道は、今日のご用意を、たいへん盛大にして差し上げた。
➄所々でごちそうなどをしてくれるので素通りして行くこともできない。
⑥皆この計画だけで一生が過ぎてしまうようである。→文法:めり=婉曲推量
⑦葬送した者に、それまでの概略を語り
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