分類別古単no.31:畏れ多い
31■畏れ多い
受験生のための単語リストです。
ここでは「畏れ多い」というニュアンスを持つ語を集めてみました。
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■次の語の意味をA→Bで確認!
A 単語リスト
1・かしこし
2・かたじけなし
3・おほけなし
B 語義と語感
高貴な人に対して自分の分際がふさわしいものではなく、その人を畏れ敬う意識を押さえる。
1・かしこし
①畏し:畏れ多い
②賢し:優れている
③「かしこく~」連用形で下の用言を修飾する場合:甚だ・たいそう
2・かたじけなし
=畏れ多い・もったいない
■→かしこしは、「賢」意もあるが、「畏」という字をイイメージ。現代でも「畏まる」と言う。畏敬の念。■かたじけなしも同様。
3・おほけなし
①分不相応だ・身の程知らずだ
②畏れ多い・もったいない
■→おほけなしは逆に、自分の分際を弁えない身の程知らずな様を表す。
■例文で演習!
C 例文
勅なればいともかしこし鶯の宿はと問はばいかが答へむ
「北山になむ、かしこき行ひ人はべる」
狩りいとかしこく好みたまひけり。
「かたじけなく、汚げなる所に年月を経てものし給ふこと、きわまりたるかしこまり」と申す。
なほいとわが心ながらもおほけなく、いかで(宮仕えに)立ち出でしにかと、
腹なる児はおほけなくも、琉球国王の世子と仰がれ、
D 例文の解釈
勅命なので、この紅梅を献上することを断るのは全く畏れ多いことだが、もし鶯がやって来て、いったい私の宿はどこに行ってしまったのだろうかと問うたなら、どのように答えようか。
「北山に、優れた修行者がおります」
狩りをとてもはなはだしく好みなさった。
「畏れ多いことに、見苦しいところに、長い間通いなさることは、この上ない恐縮です」と申し上げる。
やはり実に我ながらも分不相応に、どうして(宮仕えに)出たのかと、
腹の中にいる子供は畏れ多くも琉球国の王位を継承する王子と敬われて
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