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分類別古単no.46:やはり

46■やはり

受験生のための単語リストです。
ここでは「やはり」というニュアンスを持つ語を紹介します。
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■次の語の意味をA→Bで確認!

A 単語リスト

1・なほ
2・さすがに

B 語義と語感

1・なほ
=やはり・その上
■→引き続き変わりないさまを表す。現代では「加えて・そのうえ」というニュアンスが強いが、古文では「やはり」の意で用いられることが圧倒的に多い。

2・さすがに
=そうは言うもののやはり
■→「さすがに」は、期待、予想と相違、矛盾する事態に対しても、「そうは言うもののやはり・そうは言ってもやはり」と認めるさまを表す。長い意味だが、「そうは言うもののやはり」とそのまま覚えてしまいたい。「さすがなり」には、「やはりそのままにしておけない、そうもいかない」というニュアンスがある。「さすがにそれはできない」という現代の使い方を思い出すといい。


■例文で演習!

C 例文

  1. 冬こそなほめでたきものなれ。

  2. あづまぢの果てよりもなほ奥つ方に生ひいでたる人

  3. さすがにゆかしきなめり、御几帳のほころびよりはつかに見入れたり。

  4. 世の中なべていとはしうおぼしならるるにさすがなる事多かり。

D 例文の解釈

  1. 冬こそはやはりすばらしいものである。

  2. 東海道の道の果てよりもいっそう奥の地で成長した人

  3. そうは言うもののやはり見たいのであるようだ。御几帳の縫い合わせていない部分からわずかに覗き見た。

  4. 世の中全般に煩わしくお思いになられるけれどそうもいかないことが多い。→文法:るる=自発・に=接助逆接


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