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分類別古単no.34:大事に世話をする

34■世話をする

受験生のための単語リストです。
ここでは「世話をする・大事に育てる」というニュアンスを持つ語を集めてみました。
全体の50音索引はこちらへ

■次の語の意味をA→Bで確認!

A 単語リスト

1・いつく
2・かしづく
3・まもる
4・うしろみる
大切に世話をするというニュアンスは、他にあつかふ・もてなすなどの語にもある。

B 語義と語感

1・いつく
=大切に育てる
■→「斎:いつ」から派生した語で、潔斎して神を畏敬し奉仕する意から主人の子を大切に育てる意から。

2・かしづく
=大切に育てる
■→「かしら+つく」で、頭を地につけて敬意を表す意から、娘などを大切に育てる意に転じた。

3・まもる・まぼる
➀じっと見つめる
②世話をする
■→まもるは「見守る・じっと見つめる」が原義。そこから世話をするの意にも用いられる。

4・うしろみる
=世話をする・後見する
■→「後見」の字の通り、後ろだてとなって世話するニュアンスである。


■例文で演習!

C 例文

➀帳のうちよりも出ださず、いつき養ふ。
心にくく なべてならぬさまに、親たちかしづきたまふこと限りなし
③あるじ聞きてかの道に夜ごと人を伏せてまもらすれば、
④明け暮れまぼりて、かしづくこと限りなし。

D 例文の解釈

➀几帳の中から外にも出さないで大切に育て養う
奥ゆかしく並々でない様子であって、親たちが大切に育てなさることはこの上ない。
③女の父が聞きつけて、男の通う道に毎晩人を潜ませて見守らせたので
④毎日世話をし大切に育てることは限りもない。

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