2021年の「#もぐら本」は、名もない誰かの人生のインタビュー集。

こんにちは。
もぐら会の望月と申します。みんなからはもっちーと呼ばれています。
今日はみなさんに、現在絶賛制作中で発売間近の、通称「もぐら本2」についてお話しします。
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします!

1. もぐら会について
もぐら会は、2019年6月にスタートした、エッセイストの紫原明子さんが主宰するオフラインサロンです。
活動の主軸はメンバーが月に一度参加する「お話会」。
お話会のルールは順番に自分の話したいことを話す、聞く側はただ聞くのみ、リアクションなし質問なしというもの。
場の空気や話の流れで自分でも思いもよらない語りが引き出されたり、人生で誰にも話したことのないことをなぜか語る気になったり、数々のエピソードが生まれてきました。
コロナ前は基本対面オフラインで行われていたお話会ですが、コロナをきっかけにオンラインでの開催となり、遠方や海外在住のメンバーも増え、ますます多彩な個性が集う会となりました。
お話会以外にも、公式によるオンライン読書会、ラジオ体操、有志によるオンライン短歌会や読書会、そして昨年は、京都在住メンバーが企画運営した、初めての地方会場でのお話会「京都お話会」も開催されました。
適度な距離感で緩やかにつながりながら、
「自分と世界とを”自分自身で”掘り深めていく」活動をしています。

2. 初代もぐら本について
2020年1月、有志メンバーで制作チームが立ち上がり初代もぐら本プロジェクトが始動しました。
コンセプトは「本でお話会を再現する」。
もぐら会の有志35名が執筆者として参加、2日で2000字のエッセイを書き上げ次の人に順番を回していきました。
リレー形式、まさしく「お話会」!!
実際のお話会と同様、執筆者はあらかじめ内容を考えている方もいれば、その日その時感じていることを綴った方もいました。
どんな手法で執筆されても(ツール:PC、スマホ、場所:自宅、ホテル、職場、カフェなどさまざま)どんな内容でも自由。
滲みでる各人の個性がきらりと光るエッセイは、お話会の語りそのものでした。
制作チームは、よりお話会のような本を作るため、執筆者のエッセイを袋綴じにしてその袋が執筆者の部屋、内側(エッセイ)は内面世界という斬新な仕掛けを作り上げました。
細部にまで工夫が凝らされた初代もぐら本は、お話会を見事に再現する本として完成しました。

初代もぐら本について

3. 「もぐら本2」について
2021年1月、もぐら本2は、エミコ編集長のもとに有志メンバーが集結、制作チームを結成して始動しました。
もぐら本2のコンセプトは
「何者でもない普通の人たちが、この20年間をどう生きてきたのかを確かめる」。
執筆者がもぐら会の中で、この人の話を聞いてみたいと思う人に承諾を得てインタビューをし、選別や編集なしで語り口のままを完全に文字起こしして、それからエピソードごと削って規定文字数に収めるという聞き書きの手法をとっています。

エッセイスト紫原明子が主宰するコミュニティ【もぐら会】のメンバーによる、「普通の人たち」の生活史インタビュー集。インターネットに映らない、何気ないけれど他の誰とも違う日常を描きます。「あなたはこの20年間どんな日々を送ってきましたか?」の問いかけから始まる、17名の語りに耳を傾けてみませんか。
第三十二回文学フリマ東京WEBカタログより)

インタビューは、する方もされる方も初めて、文字起こしも初めて、という参加者の方も多く、手探り状態で進んできました。
悪戦苦闘の制作秘話を今後UPしていく予定です。
インタビューを正確に文字起こししただけの一次原稿は、語り手の口癖、言葉になる前の逡巡、記憶を手繰り寄せる間まで、すべてが行間から溢れる状態でまさにダイアモンドの原石のようでした。原石のどこを削りどこを残すかで、執筆者はみな悩みに悩んでいます。
この削る作業で、聞き書きが執筆者の作品になっていく過程も大変興味深く、制作秘話として私自身がメンバーに聞いてみたいところでもあります。

また、デザインを担当してくださった花さんが、エミコ編集長の設定した2000年から2020年という20年の時の流れを本のデザインで表現してくださいました。

現在、最終稿が完成した「もぐら本2」はデザインも素晴らしく、内容も自信をもって面白いと胸を張れます。
ぜひぜひ多くの方々にお手に取っていただきたい!!
制作秘話や編集長の想いなどもアップしてまいりますので、公式もぐら会のページを覗いていただけると嬉しいです。
#もぐら本のハッシュタグをつけて拡散いただけますとますます嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

※もぐら本2は5/16文学フリマに参加します!Twitterでも情報を発信していきますのでお楽しみに。


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