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宣伝会議賞 脱力チャレンジ日記 41日目

41日目。41ということで、きょうもヨイ日でありました。ハイィィィ、ストップ!要注意!こういう風に縁起のいい方へ語呂合わせをする界隈には気を付けよう!「人材」を「人財」と書くのなんかはまだ序の口。「頑張る」を「顔張る」 と書いたり、「最高」を「最幸」と書いたりして最終的には「お疲れ様」を「お元気様」と言い換える、そんな層が確実に一定数存在するのだ。
まあコピーでもこういう「モジり」系はよくあり、最近の例でいえば「驚炭酸」もその一つだ。だが、あくまで字面の意味を強めるコピーと違い、冒頭のそれは「うっすら強制的な空気が漂う」ところが怖い。
ある意味マインドコントロールに近いというか、「統制するため」の言葉である。実際こういう言い換えにより社内の空気が変わったり、団結力が出るということもあるし、脳を騙すことでやる気がでるならOKという考えもあろう。「お元気様」で持ち直した企業もあるのかもしれないし。
でも、苦手だ
まあやはりブラック企業などが社員を盲目的に動かすために使っているイメージが強いからかもしれない。同調圧力というか。

ちなみにやたらと成長する人も苦手である。「この学びでまた成長できた」「今はキツいけどこれが成長の痛み」みたいなオーラを出されると「あいたたたた」と急にフシブシが痛み出す。いや頑張ってる人自体はいいんだけどね。単にポジティブな人であれば何も思わないというかむしろ「すごい」と感じるところなのだが…。

言い換えにしろ成長にしろ、なぜこういうのが「あいたたたた」と感じてしまうのか。それはコピーに置き換えてみるとよくわかる。「最幸の瞬間が、あなたを待つ。リバーフォレストステージ高城」みたいなマンションポエム(架空)から漂うのは同じ空気だ。すなわち「酔ってる」感じ。まあマンションポエムというと特殊な世界なのであれはあれで成立しているものもあるが。余談だが、スプラトゥーン3のヒーローモードではステージごとにコピーがついているが、もろにマンションポエム風である。(「驚きをまとう、建築の美学。」など)

この「酔ってる系」のコピーは、うっかりするとすぐ書いてしまう。例えば宣伝会議賞でも今回HENNGEあたりは危ない。意識が高そうだからだ。「意識が高い」と「意識高い系」の間には結構な差があるのだが、精神性は近いことがある。変化に引っ掛けて「Chanceは、Challengeの中にある。」とかすぐ書きそうなんである。このコピーのポイントは、よく見ると「Challengeの中にChanceがない」ことだ。グラフィック処理するならGのなかにCを持ってこれそうだが、もうコピーの範囲ではない。何よりたぶん使い古されてる。

それでも浅いところの単語だけ拾ったりしているとこの「酔ってる系」の迷路に迷い込みがちである。インクレディブルなダイバーシティ意識をソリッドなストラテジーでPDCAにコミットさせるような。

ところで関係ないのだが最近PS4の×ボタンだけが利かなくなった。一度決定したが最後キャンセルができない状態であり、肯定だけで突き進む怖さを感じている。実際には×が押せないと話にならないので格闘ゲーム用のスティックで操作しているのだが、Spotifyなどの作業のためにスティックをカチャカチャ動かすのは大変まどろっこしい。コピーもコントローラーも、肯定はたやすく否定は難しいということだな……。と一見学びがありそうに見えて何も意味が通ってないやつ。こういう言い回しに振り回されないように気を付けていきましょう。


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