愚痴と雑草は何度対処しても終わらない。

よ~し、いきなりタイトルで結論が出たぞ。
ちょっと博多華丸的な言い回し。

普通に生きてると、ついつい愚痴りたくなることはあると思う。自分も気が付くと「うちの上司がよぉ」みたいなことを口走っていることがある。
しかしそのあとで「しかしこの話をしたところで何も改善しないな」と思うのだ。

それこそ愚痴の対象に対して直接対峙するなり、積極的に離れるなり、何かアクションをしない限りは何も変わらない。陰で愚痴を言うと対象のメンタルポイントを削ることができる、みたいな効果はないのである。

こういうとき、「バカに構う時間はムダ」みたいな感じですべて切り捨てていける人は、そんなタイトルの本を出したりすると思うのだが、急に吹っ切れる人ばかりではない。というかみんなすぐできることならそういう本も話題にならないし。

だから人が愚痴った時は、「非生産的な話だな」と思っても一応聞くようにしている。とはいえ、毎回同じ愚痴を聞くとなると、これは聞く方も疲れてくる。愚痴というのは言った人はすっきりするが、聞く方は面倒なだけ。しかし終わらせようとして
「じゃあ、こうしたらいいんじゃない?」
という提案をするのはたいてい逆効果。
「それができたらしている」
「そういうことを既に言ったが聞かない。だから●●…」
といった感じでさらに長くなる恐れがある。しかも、聞くだけ聞いて終わったのかと思うとまた同じことを後日聞かされたりする。80年代アーケードゲーム並みの無限ループ。


愚痴が止まらない人というのは、基本的にいつも「被害者」の立ち位置にいるのだ。被害者であるから、責められることはないと思っているし、同情されてしかるべきだと思っている。だからそれに対して「あなたにも悪いところが…」などと諭そうとすると「被害者をさらに攻撃してきた、この人は加害者の側だ」と認定されて新たな愚痴の対象に加えられることとなる。

個人的に考える対応策としては二つ。
「諦めて毎回適当に聞き流す」「こいつに聞いてもらってもすっきりしないなと思わせる」か。
前者はまさに停滞の方法で、「へ~」「そりゃ大変」「なるほどねぇ」といったいつ差し込んでもいいようなワードを散りばめて聞いたふりをするやり方である。何も解決しないが恨みに思われて面倒を招くほどでもない。
後者はちょくちょく疑問を差しはさんだり、愚痴の対象のほうに一定の理解を示したりして、「愚痴を一応聞いてくれるがあまりスッキリしない」状態にするやり方。経験上これだとなくなりはしないが頻度が減る。しかしまれに怒り出してもっと面倒なことになるリスクもある。


ということで結局結論としてはタイトルにあるように「終わらない」わけだが、そのことを他の人に愚痴りだすと自分も同じになってしまう。最低限「引っ張られない」ように気を付けていきたい。自戒を込めて。

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