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安全な情報を発信する危険。

ちょっと前にニュースになっていたのだが、「オードリー春日の爆笑タコ漁に賛否」みたいなやつを見てふと思った。「どうすりゃええのよ」と。
比率までは知らないが記事を見る限りの印象では賛が7、否が3くらいだろうか。
まあ要するに「朝から爆笑した」「春日面白かった」という人と、「食べ物なのに扱いが不快」「タコをくっつけるのが危険」という人がいたわけだ。
中には既にこういう意見のやりとりに関して「わかってやってるのにこれが危険とか騒ぐ人がいるんだな…」といった意見も出ていたという引用もあった。こういうのを引用してくるあたり、記事の顔つきとしては「賛」寄りなのだろう。

まあしかし今後も「危険」「不快」というワードが収まることはないのだろう。それも正直な感想といってしまえばそれまでなので。しかし最近多いなと思うのが情報バラエティで「これが実はこんなに危険です」と警鐘を鳴らすパターン。

普段何気なくやっているこんな行動が病気のもとに!…みたいなやつである。知られていなかったがこれによって改善できる、というのはまあ価値ある情報だろうとは思うのだが、中には「これ知らなかったら知らなかったでよかったんじゃないの?」というものもある。むしろ知ってしまったから危険なものと認識してしまって大変、というような。危険をあおって視聴率を上げなければ…ということでやってるのかもしれないが。

以前見たもので「ポテトフライを食べた後、身体に異変が!原因は何なのか!?結果はCMの後!」みたいな煽りをさんざん使ったあと、原因はじゃがいもの芽をちゃんと取ってないから、という話があった。じゃがいもの芽を取るというのはそんなに知られていない話なのだろうか。そんなわけねえだろうと思うのだが。なんだか「日常に潜む危険」とついてれば何でもいいようになってきてないだろうか。そのうち「爪を切りすぎて大変なことに!」(→深爪でたまたまトラブルにつながった人)みたいな話までやりだしかねない。まあネタがなくなってるんだろうな…。

「Perfumeはハイヒールであんなに高難度なダンスをしているのでとても危険と医師が警鐘を鳴らす」みたいなネットニュースの見出しもみたことがある。いや、だから凄いしファンがいるんでしょ?と思う。マイケルジャクソンだってダンスの失敗で鼻を骨折していたし。これでPerfumeが「危険なんで今度からスニーカーにしま~す」とやるようなもんでもなかろう。もちろん怪我はしないでほしいが。

ということで「これは危険!これで安全!」と発信しすぎるのはどうなのよ、と思った話。安全だ安全だとやりすぎた結果、危機管理意識とか本能みたいなものがなくなっていかないか?どう転んでも安全なものしかいらない、ってのならフグとかも食べられないしなぁ

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