見出し画像

Xwatching 「ラストウォーのウォー」

Xではスマホゲームの広告(いわゆるプロモーションポスト)がよく出る。スマホで広告を見て、面白そうと思えばそのままタッチしてインストール、という親和性の高さが掲出の理由だろう。

例えば「今ならオーディンもらえる!」みたいなTVCMを見ても自分で検索しなければいけないことを考えるとその差は歴然である。

そんな中、最近特に掲出が増えてるなと思うのがタイトルに書いた「ラストウォー(厳密にはラストウォー:サバイバル)」。最初のころはよくある「ちょっと下手なプレイ画面が出てくる広告」のパターンだったのだが、そのうち「話題になっているラストウォーをやってみた」みたいな広告が出てくるようになった。この場合のプレイヤーはおそらくインフルエンサーまたはYoutuberだと思われる(そっち方面に明るくないので誰なのかはわからないが、そういう雰囲気の人たちだった)。

そしてまた最近になり一気に広告費が増えたのか、掲出がとんでもない量になった。そして広告タレントもメジャーになり、メインで出ているのはかまいたちの二人である。公式ページでもかまいたちの二人がトップに出ている。

一応服も色分け

見出しコピーは「2000万人が熱狂中!」。既にある程度人気を得ている=安心して楽しめるという見せ方である。

なお、運営会社は「FirstFun」という、中国系の会社だ。最近はこういった課金ゲームの中国の勢いが凄まじい。「原神」「崩壊スターレイル」など、TVCMもバンバン打つし、ゲームメディアに記事広告も出す。ある程度もう「広告に金ガンガンつぎ込めばプレイヤーは増えてガチャで回収できる」という実績ができているのだろう。原神なんかも最初は雰囲気がゼルダのパクリだとか、モーションが他のゲームと一緒だとかいろいろ言われていたが結局ヒットしている。ヒットしたもん勝ちなんであろうか。ううむ。

ちょっと話がズレた。「ラストウォー」に戻る。このゲームの何が注目ポイントかと言うと「広告プロモーションなのに注意喚起のコミュニティノートがついた」ということではないだろうか。

一時期「栓を抜くパズルっぽいゲーム」の広告が死ぬほど出ていたが、「実際にはゲームの中にこういったパズルはほとんど出てこない」という話題にもなっていた。それと同じパターンである。

ラストウォーの広告では、兵士が増えたり敵を撃ったりしていくシューティングのようなゲームシーンが出てくるのだが、それが本筋ではなく、実際のメインは陣取りシミュレーションゲームだという。

ちなみにコミュニティノートは以下の画像のような感じ。これが消えてるパターンもあるが、消されたのか単に別のポストだからかは不明。

不当表示まで書かれちゃいかんだろ

広告料を払っているのに公式に注釈をつけられるという珍しい事態。新聞広告で「おいしくなって新登場!」と書いてある近くに新聞社から「そうでもないかもしれないので注意」と書かれるようなものである。TwitterからXになり改悪ばかりだとは思っていたが、この「コミュニティノート」の機能だけはよかったなあ。

しかも、そんな注釈がつけられる状態でありながら、広告内で堂々と「詐欺じゃない!」と強調しているのである。なんというかある意味革命的とも言える。「このアパート、絶対人とか死んでないし安全ですよ」と言われたらめちゃくちゃ怖く感じるのだが、そういう感覚がないのがお国柄の違いなのだろうか。もしくはそういうのを見て「詐欺じゃないんだあ、じゃあインストールしよ」と素直に受け取る人が結構多いのだろうか。

ちなみに、最近の広告ポストではマックスむらいが出てきている。パズドラのプレイヤーとして名前が売れた人、くらいしか知らないのだが、なんかついているコメントがことごとく「落ちぶれた」とか「悲しい」とかになってて、広告に起用されるというのが必ずしもいいイメージばかりでもなくなったなと思った。

そういう意味では先に挙げたかまいたちも同じである。「仕事を選べ」とか「詐欺ゲーの広告搭」とか、「かまいたち ラストウォー」で検索した限りではほぼ肯定的なワードを見なかった。

マックスむらい氏に対する反応(抜粋)

悲しむファン

ちなみに、これ以外でもインフルエンサーぽい女性が出てくるパターンもあり、誰なんだろうと思って見ていたらふと気づいた。いかにもそれぞれのタレントが別々にゲームをプレイしているように装っているゲーム画面が、全部同じだということに。


かまいたちバージョン。上部の数字に注目


これ誰なんだろ?


マックスむらいバージョン


だからまぁ全員動画にアテレコしている状態。アテレコ自体は珍しいことではないと思うが、3人も使ってそれぞれがプレイしているように見せるんなら、動画も別々のものを用意してやればいいものを。これだけ掲出回数を増やしていろいろタレントにも金を使っているのに、変なところにケチっている。

「ガチャ無料やら有名人やら使って、大人気で申し訳ございませんとか言ってCM打っときゃ日本人はすぐ飛びつくからな~」とでも思われているのだろうか?まあでも実際、メディアにしろタレントにしろギャラを払ってくれるなら仕事するわなあ、というのがある。

まあいずれにしろ自分はプレイしないからいいや…と思ってたらまた新たなゲームの広告が出てきていた。かなりいろんなパクリを煮詰めたような匂いがする。

目線が虚ろ

「●●モンスター」系統はポケモン以降死ぬほど出たが、令和になってもまだ出るんだなぁと。しかしこの絵の視線の合わなさ、微妙な手の描き方からみるに、多分AI絵ではないかと思われる。人気っぽい設定をパクり、流行っぽい絵柄で、ガチャとプレゼントキャンペーンしてやればどうにかなる、といった意識が見える。
ちなみにキャラクターもこんなのだった。

タマタマ、って何よ?

右から漂うぼす感…。でも本人は角があってどちらかというと鬼そのもの。
いやーすごいね、カオス。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。