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駄菓子みたいな親しみ タミヤの旧ティラノサウルス(制作中)

 7月に朝霧陽子のレジンキットを買いに行った時、タミヤの古い恐竜プラモデルシリーズが再販されててゴジラ体系のティラノサウルスが1000円以下だったのでついでにカゴに入れました。

 完成してからまとめて記事にするつもりでしたが、思ったより塗装に時間かかってるので、すでに終わった組み立て過程までを先に投稿します。

開封

 ランナー二枚と胴体パーツ二つ、説明書一枚と簡素な内容で、パーツは全部モナカ割りなので合せ目消しが必須ですね。40年前の金型だからか造形が粗く、バリが多く嵌め合わせの隙間も目立ちます。

仮組

 組み立て時の注意点。両足と尻尾の三点接地で一見安定してるように見えますが、頭でっかちで前のめりなので顔面から倒れやすいです。
 私は全部接着して立たせた後に気づき、作業中に何度か倒してティラノの前歯が折れました。尻尾の中に錘や磁石を仕込んで、重量バランスを取った方が良いです。

 頭部は組み立てると口内に筆が入らないので、先に塗りました。でも舌以外は暗くて見えにくい一方で、真ん中にどうしても消せない合わせ目が残るので艶消しブラックで塗り潰してもよかったかも。

 全身に入った合わせ目を消すのに、溶剤系接着剤・瞬間接着剤・ラッカーパテ・ポリエステルパテ・エポキシパテと色々試しましたが、一番有効なのはエポキシパテでした。
 はめ合わせの隙間が大きくヒケの多い素材だとなかなか埋まらないのと、表面が岩みたいにゴツゴツしてるので盛り上がりを丁寧に削ってツルツルにすると逆に目立ちます。
 溝に細長くしたエポキシパテを押し込んでヘラで適当に均すと、紙やすりをかけなくてもあまり違和感なく仕上がりました。

 組み立て完了。サフで全身の色を整えた後、余っていた白と黒のスプレーの処分もかねて陰影を意識した下地を作ってみました。

 この上からタミヤカラースプレーのレッドブラウンを噴いてみると、単色でも下地の差が結構表れました。

 あとは筆塗りで、スプレーが届かない隅や目玉などの細かい塗り分けをするんですが……私は塗料をラッカー系で揃えており、最近の酷暑続きでクーラーがなかなか止められず換気できないので作業が停滞気味。涼しいタイミングを見計らってちまちま塗ってますが、今後水性塗料に乗り換えるか思案中。

投稿直前の進捗

 作ってて思った事。昔のゴジラ体系から漂うレトロなチープさは拭えませんが、なんだかんだ組み立てると1/35スケール恐竜の大きさに「おおーっ」と満足感を味わえます。バランス悪かったり細かいところが雑だけど、肩肘張らずに取り組める妙な気安さがあって憎めない。プラモデル高騰化の中で小学生でも買いやすい低価格も相まって、駄菓子みたいな親しみを覚えました。発売当時は駄菓子屋でも売ってたんでしょうかね。
 スケールモデル作ってるとありがちな、小指より小さいパーツがどっかいったり細いパーツをうっかり曲げるような心配と無縁なので、初めて要接着キットに手を出して塗装まで挑むのにもちょうど良い感じ。「本物の恐竜の体色は誰も知らないので自由に塗ろう」と書いてあるのが優しい。

 でも『タミヤ ティラノサウルス 制作』で作例を探すと、ほとんどがジュラシックパーク以降の現代モデルで設計されたジオラマキットで、このゴジラ体系の旧ティラノあんまり見つからないんですよね……やっぱ古臭くて人気無いのかなぁ。

 今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。

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